最近、Amazonプライムをフル活用しています。Amazonプライムでは無料で観れる作品もたくさんあるので、毎日少しずつ観ているのですが、その中でも特に良かったタイトルについてまとめてみました。
※タイミングによっては無料期間が終了している場合もあります、ご了承ください。
アフタースクール
大泉洋さん、佐々木蔵之介さん、堺雅人さんという個性豊かなキャストによる作品。事前に「あまり情報を入れない状態で観たほうがいい」という、カメラを止めるな!のときと同じことを伝えられたので、そんな状態で観ました。
一度ラストまで観たら、すぐさま2回目を観たくなる、爽快感のある作品です。あと終わり方がすごくいい。本当にさりげないワンシーンで終わるのですが、にやっとしちゃう。
ニューシネマパラダイス
一人の子どもが古い映画館で映画の魅力に取り付かれ、その後の人生を大きく変えていくさまを描いた作品です。画面がきれいなのはもちろん、言葉が真に迫っていて震えます。特に故郷を離れるシーンとその後は、魯迅の『故郷』かよ……と思うくらいの名作感。そしてアカデミックな説得力があります。
観たあとは色々と考えてしまって、結構ひきずりました。やりたいことがある人、夢がある人に観てもらいたい作品です。
怒り
日本中をざわつかせた夫婦殺人事件の、逃亡中の犯人に迫るサスペンス。東京、千葉、沖縄という離れた3つの場所にいる「もしかしたら犯人かもしれない人」の行動を順に追っていくのですが、本当に最後の最後まで犯人が分からなくてハラハラしました。原作の吉田修一さんも、犯人が分からない状態で書き進めていたというのに納得します。
観ていてしんどいシーンも多いものの、一度ラストまで観たら色々確認しながら2回、3回と観返したくなる作品です。私は宮崎あおいさんのキャラクターが本当に本当に好きでした。
→【吉田修一「犯罪小説集」内エピソードの気持ち悪い生々しさ】
→【吉田修一「キャンセルされた街の案内」ネタバレ込み考察】
南極料理人
南極で観測隊員として生活しているメンバーの日常生活を描いた作品。特殊な環境でありながら、俳優さんの豊かすぎる個性と演技でほのぼの日常コメディっぽく仕上がっていて、疲れているときにもゆらっと観られます。冒頭の麻雀シーンがすでによい。
そして何より、南極という場で限られた食材を使って毎日素敵な料理を作る美しき飯テロシーンは、他愛ないメニューでもすごく贅沢に思わせてくれます。見たあと、まじでラーメン食べたくなる。というか食べた。
ラ・ラ・ランド
公開時にかなり話題になった作品も、字幕版ならAmazonプライムで無料で観れちゃうありがたさ。ストーリーはとてもシンプルで、最初は印象のよくなかった二人が出会って恋をして……という爽やかなラブストーリー。
山ほど言われていると思うのですがとにかく音楽がとても最高なので、Amazonプライムで無料であることにかこつけて何度も再生し作業用BGMにするのもいいですね。ラストシーンには賛否両論あったそうですが、私は好きです。ちょっと、前述の「ニューシネマパラダイス」のことを思い出しました。
フローズン・タイム
フォトグラファーであるショーン・エリス氏による監督作品。彼女にフラれてしまった美大生が悲しみに暮れるあまりに「フローズン・タイム」ができるようになってしまうお話。ネタバレするとフローズン・タイム=ザ・ワールド。
監督がフォトグラファーとだけあってとにかく画面構成が美しく、エロティックとロマンティックが混在したきらきらした作品です。
告白
湊かなえさんのベストセラー小説が原作の、学校を舞台にしたサスペンス作品です。教師の「生徒に娘を殺された」という告白からはじまり、事件の全貌とともにキャラクターそれぞれの行動や心情が浮かび上がっていくのですが、全部が全部倫理的にセウトなものばかりで絶賛はしにくい、それでもめちゃくちゃ引き込まるストーリー。
原作ではあえてぼやかされて書かれていた部分について、映画版では監督の解釈が含まれて描かれていたので、ぜひ映画と原作どちらも観てほしいです。
白ゆき姫殺人事件
同じく湊かなえさん原作シリーズ。美人OL殺害事件をきっかけに、同僚の地味なOLが「犯人に間違いない」と日本中から注目され、追い込まれていきます。
こちらもハラハラするサスペンスですが『告白』に比べると安心して観ることができる作品。メディアやインターネット社会にどっぷり漬かった人間にとって「オォウ……」という感じのラストが好きです。
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