椿鬼奴の旦那、グランジ佐藤大の心地いいクズっぷりを分かってほしい

女性ピン芸人・椿鬼奴さんの電撃結婚報告があってからはや数年。すっかり、旦那さんのグランジ・佐藤大氏の世間的な印象は「クズ旦那」「ヒモ旦那」として定着しているように思えます。そんな佐藤氏ですが、ひたすらにアウトローな存在感から、次世代の北野武氏だと思っているため、その魅力をまとめました。

 

ノー保険人生を送る芸人

佐藤氏にまつわる記憶の中でももっとも鮮明なのが、一時期体調を崩していたときのこと。

芸人が体調を崩すと、ライブや収録にも大きな影響を与えます。しかしこのとき、佐藤氏はしばらく体調不良に悩まされ続けていました。

「早く病院いけよ!」という芸人仲間の言葉に対し佐藤氏は「保険に入っていないから病院に行けない」というまさかすぎる回答。インフラが整う前の日本の話ではありません。

 

差し入れに「戸籍謄本」

以前、ファンの女の子から欲しいものを尋ねられていた佐藤氏。ファンが、応援している芸人さんに喜ばれる差し入れを贈りたいという気持ちは至極まっとうです。

それに対し、佐藤氏のアンサーは「戸籍謄本」。ファンが差し入れられる領域のものを完全にはみ出ていますが、できることなら早急にどうにかしたいですね。

 

まったく定着しなかった改名劇

「海砂利水魚」から「くりぃむしちゅー」、「バカルディ」から「さまぁ~ず」、「2700」から「ザ ツネハッチャン」のように、コンビ名・芸名を改名するお笑い芸人は少なくありません。

2013年1月1日、佐藤氏が突如として改名を決心したことがありました。その名前は「下條幽太郎」。改名のアプリを使用したと話していましたが、恐らく、競艇選手である下條雄太郎選手からとったのではないかと思います。

唐突すぎた上、あまりにも脈絡がなさすぎるネームセンスだったことから、半年くらいで「大」に再改名されました。

いまだに、あの一連の流れは夢だったのではないかと思っています。

 

ライブ中に平気で喧嘩をする

アツいハートの持ち主である佐藤氏は、共演者のちょっとした発言に対して、頻繁に過剰反応しています。

特に、ロフトプラスワンなどお酒を飲みながら行うライブではスタート時からすでにほぼベロベロ、そして何気ないやりとりをきっかけに「どういう意味だ!」と喧嘩をはじめる面倒な酔っ払い状態になってしまうこともめずらしくありません。

他の演者も慣れているため「またかよ」というような対応に落ち着く上、お客さんはむしろ「きたぞきたぞ」とワクワクするというお笑いライブらしからぬ空気を作ることが、佐藤氏あるあるです。

 

ライブ中に青酸カリを飲もうとする

もっとも好きなエピソードのひとつです。

とあるライブのオープニング、出演者が一人ひとり自己紹介をしていく流れで、自分の順番が回ってきた佐藤氏は、仕事がなく休みが続いていることを告白した上で「情緒不安定です。本番中に青酸カリを飲んで死ぬかもしれません」と自殺予告をしました。

楽しいお笑いライブのオープニングとは思えないイカれた自己紹介に、腹がよじれるほど笑いました。

 

パチンコ番組における輝きっぷり

さて、ここまで佐藤氏の魅力を数々お伝えしてきましたが、一番の魅力は博才です。

鬼奴さんとYouTubeの京楽チャンネルで「ぱちぱち夫婦」というレギュラー番組をやっているのですが、この番組がめちゃくちゃ面白い。

番組初回にして1回転で当たったり、確率がめちゃくちゃ低いAKBのジャックポットに入ったり、奇跡の連続。

佐藤氏の才能はこういうところで発揮されるのです。

 

競艇場で謎のおじさんに声をかけられる人間性

博才の持ち主である佐藤氏は、パチンコやスロットのほか、競艇という分野でもその才能を発揮します。

土日には、競艇場におもむき開催中のレースの予想屋をするという芸人とは思えないガチ度の高い営業にも勤しんでいます。

そのため、競艇場という一部フィールドから絶大な支持を受け、顔見知りのおじさんやおばさんから、仕事中に親しげに声をかけられることも少なくありません。

相方であるグランジの遠山氏は「(競艇場で話しかけてきた人)みんな歯がなかったぞ」と、独自の交友関係に驚きの声を漏らしていました。

 


近年、炎上しないように、誰も傷つかないように、まっとうに清潔な笑いを追求する人は少なくありません。だからこそ、グランジ佐藤氏のような芸人がもっと増えてくれればと願っています。

 

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