元・面接官の目線で解説する「服装自由」な面接のトリック

面接の通知に「服装自由」と書いてあると、めちゃくちゃ悩みませんか。本当に自由な服装でいいのか、スーツで行くべきなのか、というかそもそも「自由な服装」って何なのか

社会人になるに当たって、こんなトラップが仕込まれるなんて……!と絶望している就活生の皆さまへ向けた、元・面接官の私が思うことをまとめました。

 

「服装自由」な面接にもスーツで行くべきなのか

答えがあるようでないような、面接の服装自由問題。

カイジのスピンオフシリーズ「中間管理職トネガワ」でもこの問題が出てきましたね。

なにやら帝愛グループでは、面接通知に「服装自由」トラップが仕掛けられているそう。

 

実はこれが……!罠……!悪魔的落とし穴……!

通知に何が書かれていようが……帝愛の面接は基本……上下黒のスーツがセオリー……!

暗黙の掟……!

毎年2~3人この掟を知らぬ者が……この一文を真に受け……赤っ恥……!

無論……帝愛側も……面接の内容関係なく……その時点で足切り……!

 

さすが帝愛……!ブラックすぎるっ……!

そして次のコマでは、頭を抱える学生を見下ろし「いい歳してTPOもわきまえられぬクズ」とニヤつくトネガワ様。

スピンオフと言えど主人公の顔じゃねぇ。まだEカードやってんのか。

 

元・面接官がどんな気持ちで「服装自由」と言っていたか

 

私が面接官の仕事をしていたときは「服装自由」という言葉は、本当にどんな服装でもいいよ~と思って伝えていました。

と言っても、ほとんどの人はやっぱりスーツで来ます。

しかし、だからと言って「服装自由という言葉に惑わされずちゃんとスーツで来た!偉い!」とか「服装自由という言葉を鵜呑みにしてカジュアルスタイルで来やがって!バカめ!」というような、何かしらのバイアスがかかることはありません。

これは、元職場のボスがかなりリベラルタイプな人だったことも関係しているかもしれません。

元ボスは、選考のあと「やっぱみんなスーツで来ちゃうよね~変な格好してくる面白い人とかいないのかな~」と言っていました。

他の企業の社長さんは「服装自由って言っているのにスーツで来る人は融通が利かなそう」とも言っていました。まじ偏見。

どちらも帝愛系企業とは経営方針が50000度違う企業ですが、どちらが正しいということではなく、こういうボスもいるということです。

 

結局、面接には何を着て行けばいいのか

 

結局のところ、やっぱり悪目立ちしたくないのであれば、無難にスーツで行くことがおすすめです。

「暗黙のルールがあるのにスーツ以外のものを着てきやがった奴は採用せん!」という方針の可能性を考えると、スーツはまず間違いない服装です。

しかし、だからこそ、私はあえてカジュアルスタイルで行くのもいいと思います。

 

なぜなら、何も知らない子羊新人社員たちに面接で「暗黙のルール」を科す企業は、入社後も同じような見えないルールを強いてくる可能性が非常に高いからです。

 

いわゆる「言われなくても分かんだろ!」「こんなの社会人の常識だろうが!」的なアレ。

「絶対に内定が欲しい」ということに焦点を当てていると見落としてしまいがちですが、採用面接は応募側も「この企業に入って、気持ちよく働けるだろうか」と冷静に判断していいんです。

自分自身が「とにかくどこでもいいから今すぐに内定を得たい」のか「どうしてもこの企業に入りたい」のか「時間がかかっても、自分に合う企業を探したい」のか、まずは就活の方向性から考えてみてください。

 

追伸っ……!

カジュアルスタイルで面接に来たことを「クズ……!」と評価する企業の内情は、「中間管理職トネガワ」を読めば明らか……!圧倒的ブラック……!

 

【関連記事】

元面接官が教える就活の「質問の答え方」と「逆質問がないときにとりあえず聞くことの例」

元・面接官の目線で解説する「服装自由」な面接のトリック

元・面接官が教える就活テクニック!「逆質問」はギャルゲーの気持ちで挑んでくれ

50代女性に転職・再就職は可能か?ポイントを元・面接官の視点で考えてみた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です