元面接官が教える就活の「質問の答え方」と「逆質問がないときにとりあえず聞くことの例」

就職や転職活動をするとき、不安を覚えやすい「面接」。「何を言えばいい?」「逆質問ってやっぱり言ったほうがいいの?」という不安の種を、前職で面接官をしていた人間の立場から正直に解説していきます。

就活生は逆質問をした方がいいのか問題

面接の最後に言う「なにかご質問はありますか?」というワード。いわゆる「逆質問」です。

正直なところ、不明な点がないのであれば「特にありません」と答えてOK。しかし、逆質問によって積極的な姿勢を見せると「この人めっちゃ意欲あるじゃん!」とい感じます。

ただし「なにか言わなければ……!」と気持ちが焦って、それまでの面接の中で伝えたことを聞かれたりすると「さっき言ったんだけどな……」という気持ちになります。

そのため「あらかじめある程度逆質問を用意しておき、面接の中で解決すれば逆質問はしない」が一番いいんじゃないかな~と思います。

 

定番質問の回答例

逆質問の前に、面接の中でよく出てくる定番の質問と答え方のポイントから解説していきます。

 

志望動機は?

5000%聞かれます。「社会貢献のため……」などあまりわざとらしい回答にならないよう、正直に伝えることを心がけましょう。「月給が高かったから」とかでも、私は「潔いな!」と感じるので印象が悪くなることはないです。

 

やりたいことについて

あらかじめ企業のサービスや製品のことを調べているか、知っているかが問われます。ここでどもると「何も知らん会社になんで入りたいんだろう……」と感じてしまうので、気になるプロジェクトや関わりたい部署があれば伝えましょう。

 

あなたの強み・長所はなんですか?

きました、アピールチャンス。「寝ずにゲームクリアを目指したことがあります。目標達成のために努力を惜しまないタイプです」など具体的なエピソードとともにアピールしましょう。

もちろん面接官との相性もあるのですが、私だったら「こいつやばい、最高」ってなります。大事なのはとにかく正直に言うこと包み隠さず伝えること

 

弱み・短所

長所を述べた上で、それゆえに起こりがちなミスやトラブルを考え、自分でフォローすると◎。「時間を厳守して行動することを大切にしているゆえ、せっかちになりやすいのが短所だと自覚しています。日頃の仕事は、出来る限り丁寧に、何度もチェックしながら進めたいと考えています」など。

 

退職理由

前職の退職理由もとりあえず聞くのですが、詳細に話す必要はありません。「社員とケンカした」という場合でも「キャリアアップを目的に……」など言い換えましょう。

 

入社可能時期

「早くないとダメ」というわけではありません!むしろ、適当なことを言ってしまうと「面接のときにはすぐに入社できるって言ってたのにやっぱりダメってなに!?信頼できねえ!」という感じでトラブルになるので正直に答えてください。

 

最近気になったニュース

時事ネタもとりあえず聞いとくことの代名詞。業界に関連したニュースを知っておくことをおすすめします。

 

逆質問の具体例とは?

それでじゃここからは、具体的にどんなことを聞けばいいのか逆質問の一例をご紹介していきましょう。

 

入社までに勉強すべきことはありますか?

内定から入社までのあいだに少しでもできることを探す目的の質問。かなり意欲をアピールできます。「もう入社することは決まっていますが」と言わんばかりの堂々たる姿勢は、わたしはつい「ふーん、おもしれー就活生」と好感を持ってしまいます。

 

このプロジェクトに携わるため、すべきことはありますか?

自分の携わりたい製品やサービスを挙げた上で、ピンポイントに聞きましょう。これだけでも「どうしても入社したい!」という意欲アピールにつながります。なにより、自社の製品やサービスについて詳しく知っているという事実が「うちの会社に本当に関心があるんだな」という印象につながります。

 

入社にあたって覚悟しておくべきことはありますか?

私はこれ系の質問をされるとついニヤっとしてしまうのですが「この会社はこういうところ(ちょっとブラックな面など)があるよ~でも大丈夫だからね~」という話をするだけでも、なんとなく親近感が湧いてしまいます。そこで出てきた話があまりにエグすぎれば内定を辞退すればいいのだし、WinWin。

 

御社の2~3年目の営業マンの方で最も優れた方はどのような特徴のある方でしょうか?

別に「優秀な奴誰じゃい!出せやごるあ!」ということではなく、身近な目標を見つけるための質問です。好成績な人の事例を聞くことによって「自分も好成績をがしがしだしてやる!」というモチベーションを効果的に感じさせることができます。

 

どのような客層が多いですか?

アパレルや飲食店など、接客業ではこれ系の質問を。具体的な仕事をイメージしやすくなりみあす。

 

こうして逆質問もうまく活用すれば、面接官の懐にうまくもぐりこめると思うので、ぜひ色んな質問のパターンを考えてみてください。

 

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