以前、日本の70年代&80年代シティポップが最高すぎるよという記事を書きました。そして今回は、特に夏ソングの名曲に注目。10~20代の人にこそ聞いてほしい、ヤバみが深い昭和の夏名曲をまとめました。ドライブソングにもなりそうな曲を集めたので、BGMとしてもどうぞ。
河合奈保子『夏のヒロイン』
アイドルも夏もまぶしいんだからアイドルソング×夏ソングなんて、絶対名曲に決まってるんだ!
河合奈保子さんはデビュー時より作詞・竜真知子さん×作曲・馬飼野康二さんで名曲をぽこぽこ生み出していたわけですが、この強力タッグによる最後の集大成的楽曲です。
松田聖子『青い珊瑚礁』
昭和アイドルの金字塔であると同時に、もはや日本のアイドル歴史を語る上では避けて通れない聖子ちゃん。代表曲であり、定番夏ソングであるこちらの曲は思いいれのある人も多いのでは!
グリコ・アイスクリーム『ヨーレル』CMソングに抜擢されたこともあいまって、夏=アイス=爽やかなイメージの象徴となりました。
石川優子/チャゲ『ふたりの愛ランド』
CHAGE and ASKAのチャゲさんと、『シンデレラ・サマー』などの名曲を発表している石川優子さんのデュエットソング。JAL’84 沖縄キャンペーンソングだったり、チャゲさんが出演しているミスタードーナツのCMソングだったりと、リアルタイム世代の方は色んなところで耳にする機会があったのでは。
「ナツナツナツナツナツココナッツ♪」というキャッチーなメロディと浮かれポンチ感のある歌詞のマッチングがテンアゲです。
中原めいこ『君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。』
リアルタイム世代より下世代にとってはタイトルからしてあまりにもアバンギャルドすぎるこの一曲。
『ふたりの愛ランド』と同じように、夏~!浮かれちまうぜ~!というテンションでぶち抜き、多くのアーティストによってカバーされている名曲です。
杉山清貴&オメガトライブ『SUMMER SUSPICION』
デビューシングルでありながらはんぱない歌唱力で衝撃を与えた名曲。
口パク全盛期とも言われる80年代において「CDよりライブパフォーマンスの方がいい」と語られた名アーティストです。
プリンセス・プリンセス『世界でいちばん熱い夏。』
『Diamonds』『M』などあらゆる名曲を手がけたプリプリことプリンセスプリンセスの楽曲の中でも、夏になると聴きたくなるのがこちら。
長く愛されている名曲であることから「平成リマスター版」「平成アレンジ」なども発表されています。また年号が変わったら、新年号レコーディング版が誕生するのだろうかと淡い期待を抱いています。
なぜ夏=懐メロなのか?
夏と懐をかけている、という説も見かけましたが、ただ懐かしいだけであれば戦前戦後の楽曲から、2~3年前の楽曲まで広く分類されるはずです。
しかし、なぜか「懐メロ」として特に夏場の名曲として挙げられる楽曲はおおむね80年代~90年のごろの楽曲が多いように思います。もちろん多少の前後はあると思うのですが、私はここにバブル時代の影響を感じずにはいられません。
泡が弾けきってから産まれてきた、我々アフターバブルキッズにとって、バブル期は大人たちが目を細めて懐かしみながら「あの頃はよかったよね~」と楽しそうに語る、架空の時代です。その「よかったよね」「楽しかったよね」と懐かしむ様子に、暑い教室やデスクで黄昏ながら思い浮かべる「夏休み終わっちゃったな~」と近しいものを感じます。
時代そのもののバケーション感という強力すぎるバックアップがあるからこそ、この時代の夏ソングは名曲揃いなんでしょう。中でも特別な思いいれがあるナイアガラ関係の曲については、また別の機会に!
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