私事ではありますが先日親族が亡くなりまして、色んな手続きをしておりました。そのときに思ったのは、最近よく耳にする「エンディングノート」とやらの重要性です。

聞いてみれば、今エンディングノートを軽めの遺言書的立ち位置として使っている人は少なくないようで、年齢に関係なく若者もふとしたとき「万が一なにかあったときのために……」という気持ちで作成しているようです。

エンディングノートとは

エンディングノートとは、自分が死んでしまったときのために書き残しておくノートです。

遺言書との違いとして、法的な効力をもたないことが挙げられます。遺産など重要な話題は、別途遺言書を残しておきましょう。

 

エンディングノートは遺言書と違うものだからこそ、より自由に書くことができます。なかなか改まって言う機会のない話や日ごろの感謝なんかを書いてもOK。

 

エンディングノートは作った方がいいのか?

さて、そんな「あからさまに死を視野に入れている」エンディングノートですが、実は年齢に関係なく若い人でも作成した方がいいと言われるのには、次のようなメリットがあるからです。

■誰しも訪れる可能性がある「もしものとき」に、家族や知人を混乱させずに済む

■特定の人へ向けたページを用意し、その人に部屋の見られたくないものなどを処分してもらうように頼むことができる

■自分の人生に何があったのか振り返ることができる

■家族や友人、恋人へ向けて感謝など普段言いにくいことを書ける

もう、ぶっちゃけた話なんでもノートです。「今日お魚安かったはっぴ~!」とか「彼氏にふられぽよ萎えぽよ」とか、覚えておきたいことでも忘れたいことでも独り言でも収支表でも何を書いたって誰からもとがめられません。

 

ただし、あくまで日記や家計簿でなくエンディングノートなので、自分の死後誰かに見られることを前提に書く必要があります。墓まで持っていくつもりの事柄をうっかり書いてしまった日には、墓に入る直前の火葬場あたりで暴かれてしまう可能性があるので注意してください。

 

エンディングノートに書くべきことの例

前述の通り基本的にはどんなことを書いてもいいという懐の広さが魅力のエンディングノートですが、とは言え自由ゆえに何を書くべきか悩むこともあるでしょう。そんなときには、残された人にとって重要な情報となる次のような項目を書いてみましょう。

 

□自分の基本情報(本籍地や住民票コードなど)

□重要書類や証明書の保管場所と暗証番号(運転免許証、健康保険証、通帳、印鑑、クレジットカード、パスポートなど)

□インターネット関係(メールアドレス、SNSアカウント類、パスワード類)

□資産類の保管場所と相続方法(不動産、有価証券類、貴金属類など)

□人に借りているもの、貸しているもののまとめ(債務、ローン、友人との個人的な貸し借りの情報など)

 

特に、他人がかかわる情報は家族の知りえない情報です。相手の連絡先などもあわせて、わかりやすく書いておきましょう。そして貸し借りの関係がなくなったら、忘れずに消去することも大切です。

 

亡くなったそのときについて書くのも○

書く内容に困ったとき、エンディングノートならではの内容としてぜひ残しておきたいのが「晩年のこと」「自分が亡くなったそのときのこと」です。

 

□自分の意志がなくなったとき延命したいか

□認知症になったときの対応(施設入居を希望するか)

□戒名をいただくお寺はどこか

宗派は何か

葬儀スタイルの希望はあるか

□お墓の場所と管理している人は誰か

□葬儀に呼んでほしい人は誰か、またその連絡先

 

普段の生活の中では話しにくいことをしっかり書いておきましょう。

 

エンディングノートをさらに充実させる書き方のコツ

書き方に迷ったら、心に「新しいノートを買ってもらった小学生」を光臨させ、わくわく感とともにペンを握ってみてください。

 

□小説風にしてみる

□イラストを添えてみる

□シールや切り抜き、メモを貼ってみる

 

すべて許されます。エンディングノートの懐の前ではNGなんてありません。「私の葬儀にあたって」という神妙な見出しの横に、ポムポムプリンとかおねがい!マイメロディとかのシールをぺたこんしても構いません。もちろん、とことん無骨に、誠実に書いてもいいです。ちゃらんぽらんに生きている人間が最期に残した言葉が真摯であれば、残された人は抱えずにいられないと思います。

思いつくことを思いつく順番で書くとごちゃついて読みにくくなることが不安ならば、いったんざっとノートを完成させてから別のノートに清書してみてください。

 

ペンが思うように進まなければ、家族に相談しつつ書いてみるのもオススメ。

例えば「手続きのときに必要になると思うからこのことについて、絶対書いておいてほしい」など、残される立場ならではの意見が聞けるかもしれません。あれこで自由に考えながら、ノートの内容を充実させてみてください。

 

 

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