最近、親戚がマンション運用を真剣に検討しはじめました。そして「どうせなら資産価値が高いマンションを購入したい」ということで、立地がいいとか設備がいいというのはもちろん、共用施設の充実したマンションを探しているそうです。
最近のマンションは、共有施設のバラエティが豊富でその質にも驚かされます。共有施設は、魅力的なものも多い反面「住民にとってはここがちょっと……」というポイントも多く、場合によっては管理費だけがかさみ誰も利用していないという悲しい状態にもなりかねません。ということで、マンション運営を考えているときの物件選びのポイントを、メリット・デメリットも含めてご紹介していきます。
ゲストルーム
友人や彼氏彼女、家族が泊まりにきたときに利用できるゲストルームは、ホテルよりもリーズナブルに充実した設備を利用できます。マンション住民もゲストも、お互い気を遣わずに充実した時間を過ごせるのが◎。
□気になるところ
長期休暇期間は他のご家庭も利用するため、予約が早々に埋まってしまい使いたいときには結局使えない……という可能性も十分にあります。管理者にとっては、どの程度管理し、どの程度のサービスを整えるべきか判断が難しいですね、
大浴場
大浴場やサウナが完備されているマンションも人気。毎日お風呂を洗ったりお湯を溜めたりする手間がなく、足を伸ばしてゆったりお風呂に入れます。
近隣住民へ解放しているマンションもあり、地域社会への貢献にもつながります。
□気になるところ
利用者はご近所さんと半強制的に裸の付き合いをすることになります。ロッカールームで着替えている最中に、同じ物件内に済んでいると言えど見ず知らずの利用者さんと素っ裸で「こんばんわ~」「おやすみなさ~い」と挨拶をする瞬間は、慣れるまでは毎度シュールやなあ……と思ってしまいます。
プールやジムなどのスポーツ設備
自宅にいながらにしてしっかり運動できるので、運動不足が気になる人にとってありがたいことこの上なし。「ダイエットしたいけどそのうち~」と言いながら寝転がってポテチを食べることに時間を費やしがちな人間にとって、マンションの敷地内から一歩も出ずにスポーツチャンスがあるというのはとてもありがたいことです。
□気になるところ
ほとんどのマンションで利用時間に制限があるため、使いたいときに使えるとも限りません。近くにジムがある便利な立地の場合は、結局そちらを使うほうが楽……パーソナルトレーナーもいるし……と感じる可能性も。設備についても良し悪しがあるので、損得の天秤にかけたら結局外部のジムを利用するようになる可能性があります。
シアタールーム
シアタールームとは、その名の通り映画を観ることに特化した施設です。防音設備の整った部屋で、持ち込んだDVDやブルーレイを見ながら過ごせます。迫力のある映画を観たいときに最高。
飲食OKという場合もあるので、コーラなりキャラメルポップコーンなりをシアタールームに持ち込めば、マンション内で映画館に行ったような感覚を楽しめちゃいます。
□気になるところ
他の利用者と使いたい時間が被ると思うように使えない場合も。また、食べ物が持ち込まれたり散らかされてしまったり、利用マナーによってはマンション内での住民トラブルの引き金になるかもしれません。
楽器用スタジオ
シアタールームと同じく、防音設備の整ったお部屋も共有施設として人気。自室内に防音室を作るのは難しく、かと言って部屋で弾いているとお隣さんから「うるさい!」と怒られる可能性があることを考えれば、楽器を弾く人にとってかなりうれしいポイントです。
□気になるところ
シアタールーム以上の防音性が必要なため、場合によっては近隣住民とのトラブルになる可能性も。管理者にとっては、工事費用や楽器やアンプの維持管理費も頭を悩まされます。
キッズルーム
子どもを遊ばせておけるキッズルームは、雨の日でも外へ出かけずに子どものストレス発散ができます。
小学校・保育園・幼稚園が近くにあるマンションなら、なくてはならない施設のひとつですね。
□気になるところ
同じマンションの人との付き合いが発生するため、パパ友・ママ友関係の付き合いが苦手な人には不向きな施設です。また、子供が遊んでいるあいだに事故が起きたときには、管理者の責任問題になる可能性もあります。
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マンションを購入するときには「住むときに便利かどうか」、「売りたいと思ったとき、買い手にとって魅力があるかどうか」といった要素を考慮することで、魅力のある物件を絞っていくことができるはずです。家族で住むのか単身者向けなのか、都市部か地方かによっても優先順位は変わるため、メリット・デメリットどちらもよく考えてみましょう。
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