映画「名探偵コナン ゼロの執行人」を観たよ!ネタバレ感想&あのシーンの考察

※ご注意※
2018年4月13日公開、映画「名探偵コナン ゼロの執行人」を観て、うわあ~となった人間による、情報の整理と考察を兼ねたネタバレ感想文です。

「名探偵コナン ゼロの執行人」のネタバレ込みあらすじ

「東京サミット」が行われる、東京湾の施設「エッジ・オブ・オーシャン」にて、大規模な爆破事件が発生。当初、事故として処理されていたものの、公安警察の風見が提示した指紋などの証拠によって、毛利小五郎が犯人として逮捕される。

違和感の多さに、おっちゃんの妻である弁護士・妃英理の力を借りながら、無実を証明しようと動くコナンくん。結論から言うと、おっちゃんは公安側が円滑に捜査を進めるためにとらわれていただけで、無事に釈放されます。

そして、真犯人を捕まえる流れに。そうこうしているあいだに、真犯人はエッジ・オブ・オーシャンの爆破のみならず、インターネットに接続・操作できるあらゆる電子機器を爆破させる「IoTテロ」を実施。

時を同じくして大型無人探査機「はくちょう」が帰還。真犯人による不正アクセスで、到着場所が警視庁に設定されてしまう。コナン&安室の共闘によって真犯人を追い詰め、少年探偵団の協力もあって間一髪大事故を防ぎハッピーエンド。

以下、特筆したいポイントです。かなり偏ってます、すみません。

 

風見の活躍っぷり

まず、今作を語る上で外せないのが、2年前の劇場版「純黒の悪夢」で初登場した、公安の風見さん。

ゼロの執行人にもしょっぱなから登場する上、予想をはるかに超えた活躍っぷりにびびりました。前半に関してはほぼ独壇場だったのでは……?というレベル。

でも、コストコで喫茶店員モードの上司を捕まえて、棚ごしに重要な話を持ちかけるのはどうかと思うよ。

 

風見と安室について

そんな大活躍フィーバー中の風見にも落ち度が。あれれ~おっかしいぞ~モードのコナンくんにやすやすと盗聴器を仕込まれ、重要機密を聴かれてしまう。

それを悟った安室さんに、新宿御苑へ呼び出された風見は、出会いがしらに腕をガッと掴まれ盗聴器を暴かれ「よく公安が務まるな」と上司直々にdis。崩れ落ちる風見。でもごめん、私も君の上司に同意だよ。ややガバガバだったと思うよ。

それで心が折れてしまったか知らんけど、やたら饒舌になる風見。そしてコナンくんの前で何の前触れもなく

「安室という男は人殺しだ」

という超重要ワードさえ吐きます。

このとき正直「スコッチ……!?」とどきどきしてしまったのは私だけじゃないはず。

そんな先入観を持って見ていたので、この映画の重要人物である羽場二三一がグレーのパーカー姿で登場したときは「スコッチ……!!!?」と息を飲みました。

結果として違ったわけですが、別件で黒の組織潜入にまつわる重要シーンとも思える一場面がありました。

 

黒田管理官の電話のシーン

それが、黒田管理官が電話をしているシーン。「ぬかるなよ、○○」と黒田管理官が呟くシーンでは、音が消えるため、なんと言ったのか口の動きだけでしか判断できません。

ざっと調べてみたところ「バーボン」と言ったのでは、という説と、「ゼロ」と言ったのでは、という説の2パターンがあるようです。

もし前者だった場合、安室透が黒の組織に「バーボン」のコードネームで潜入していたことを把握しているわけですから、かねてから疑われていた「黒田管理官=黒の組織のNo.2であるラム」という説が一気に信憑性を帯びるわけですね。

でもそうなると、いよいよ黒の組織のセキュリティゆっるゆるだね。

「黒田管理官=ラムなんて誰が見ても明白なのに、あの青山先生が『やっぱりそうなんじゃん!』っていう分かりやすいオチをつけるか?」という説も見かけたけど、映画に「ひえ~やっぱりなの!?」っていうシーンを設けるのは、十分ありえるんじゃないかなあと思います。

かねてからファンのあいだで語られていた「沖矢昴=赤井秀一」がラスト5秒で突如明るみに出て劇場を悲鳴で包み込んだ「異次元の狙撃手」の前例もあるし……。

 

恒例の博士クイズの難易度★★★★★

ところで、今回のクイズコーナーあまりにも鬼ムズすぎませんでした?光彦やはり天才か。

 

驚きのカーチェイス

話をゼロの執行人に戻して、一つ目の見所と言えるのが「IoTテロ」が明確になり、スケボーに乗って飛び出したコナンくんをRX-7で追いかける安室さんのシーン。

ここから先は、いよいよコナンくんと安室さんがそれぞれの目的のために手を取り合う胸熱シーンなのですが、なんにせよカーチェイスがド派手ですごい。

「頭文字0」「ワイルドスピードZERO」とか言われていて笑った。純黒しかり、この公安なんぼほどカーチェイスするんですか……

正直、RX-7が大通りで宙を待ったときには「あ、これ安室透死んだわ」と思いました。RX-7はボッコボコだったけれど、生きていてよかったです。

 

あと、コナンくんと安室さんが路肩に車を停めて推理してるシーン、からのスケボーをかっとばして現場へ急ぐシーン、何度も「車に乗せてあげたら!?」と思いました。

危ないから。いくらなんでも交通量の多い大通りの車道にポツンとたたずむ小学生危ないから。

ましてや時速何キロだよというスピードで、スケボーかっとばす小学生危なすぎるから。しかも走りながらスマホ見せてたし、歩きスマホならぬ爆速スケボースマホ、公安直々に取り締まろうよ。

 

カーチェイスふたたび

後半、推理パートがひと段落してまさかの二度目のカーチェイス。この公安なんぼほどカーチェイスするんですか!!!

しかも、アドレナリン出まくりガンギマリ顔でモノレールの側面をぶっとばす公安。そりゃコナンくんも「すげー」と言うしかないよ。

前のシーンでは「乗せてあげたら?」と思ったけど、乗ったら乗ったでやっぱり危ないことには変わりないですね。

 

安室の彼女について

二度目のカーチェイス以降、1分1秒を争うシーンの真っ最中、最後の見せ場の直前で突然「ずっと気になってたんだけど、安室さんて彼女いるの?」とおぶっこみになられるコナンくん。この緊急事態に、なに悠長に恋バナしてんだ。ハリウッド映画か。

それに対する安室氏のアンサーは、ハンドルとギアを握りこみながら(やたらなまめかしい謎シーン、そして青山作画)

「僕の恋人は……この国だ!」

いや回答までおしゃれか。アメリカか。

 

ゼロの執行人ラストシーン

そして、から紅の次回予告でもあった「5、4、3、2、1……ゼロ!」の号令とともに飛び出すRX-7。

最後はもはや様式美である、コナンくん伝説のスニーカー芸と「いっけー!」。

コナンくんを小脇に抱え、血を流しながら銃を撃ちまくる安室さんは大変かっこよかったです。

純黒では、女性(キュラソー)に対して容赦なく拳で応戦していたので、銃を使う姿が新鮮でした。

「乗せてあげたら?」シーンに続き、ここでも「いや小学生だぞ大丈夫か……」とハラハラしたんですが、そういや前も小学生の身体ブン投げてたもんね。

最後は、互いに背を向け合って別々の方向へ歩いていき、THE END。


最後まで、コナンくんと安室さんはビジネスライクな付き合いというか、それぞれの目的達成のために協力するところはするし、使うところは使うし、不用意に馴れ合わない関係でかっこよかったです。

いい意味で、安室さんはコナンくんを子供扱いも特別扱いもせずに、一人の有能な人間として向き合っているんだろうなと。

今作で実は超重要任務を遂行した少年探偵団と哀ちゃんの関係は「無邪気な子供たちと、それをたしなめる母性」だったので、対比的でいい。

 

ゼロの執行人の気になった謎

そんな安室さん、コナンくんのことを「僕以上に怖い男」と言いました。厳密には「2人いる、僕以上に怖い男のうちの一人」であると。

じゃあもう一人、誰なの……!?

こんなに意味深な言い方するってことは、ストーリーの根幹に関わる人物なのでしょう。

まだ一回観ただけなので、回収できてないことも多いんだろうなあ。また2回、3回観て気付いたことがあれば、随時まとめる予定です。

 

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