地域創生やら街おこしやらという言葉を耳にする機会が増え、身近でも独立・起業する人が出てきました。「開店しました」「開業しました」「開院しました」「店舗を引越ししました」「支店を増やしました」など、節目をお祝いするときには贈り物を用意しますよね。
しかし、良かれと思って用意したものが、相手にとって「失礼!」と思われるきっかけになるかもしれません。非常識な人にならないよう、各種お祝いに贈ってはいけないアイテムを覚えておきましょう。
新築・引越し・開店・開業祝いの基本ルール
「新しい場所・門出」を祝うシーンでは、「火事」をイメージさせるものはタブーとされています。その理由は、せっかく新築(引越し、開業、開店、開院など)したのに、火事でおじゃんに……という縁起の悪い未来をイメージさせ、縁起が悪いから。
ただし、相手によっては「まったく気にしない!」という人もいます。場合によっては「ちょうど欲しいと思っていたから、もらってうれしい」ということもあり得ます。取引先の人など、絶対に失礼があってはいけない間柄ではなく、家族や友人間のように親しい人の場合「○○を贈りたいんだけど、縁起が悪いっていう考え方もあるんだよね、どう思う?」と直接相談してもいいでしょう。
とは言え、やっぱり避けるに越したことはありません。
1、ライター
相手が喫煙者の場合は特に、定番のギフトアイテム。おしゃれなZIPPOあたり、小粋な贈り物として渡したくなりますよね。
しかしライターは、火を扱うものなので火事を連想させることから、特に「家」や「事業所」がかかわるお祝いの贈り物には向きません。
2、アロマキャンドル
同じように、火を使わないと使えないロウソク類も、やっぱりNG。
でもおしゃれでかわいいアロマキャンドルやお香は、人にプレゼントしたい~!!という気持ちがかきたてられますよね。前述のように、家や事業所などがかかわる開店祝い、開業祝い、引っ越し祝いなどでなければ問題ないので、誕生日や記念日など別のタイミングで贈りましょう。
3、調理器具
引っ越し祝いのときは特に、ガスコンロやIHクッキングヒーターなどが候補に挙がることがあるのではないでしょうか。
しかし、こちらもやっぱり火事を連想させる可能性があるため、うかつに贈らないように注意。
4、暖房器具
調理器具のほかにも、ストーブやこたつなどの暖房器具も火事につながる危険があるアイテム。
冬場にあるとうれしいアイテムですが、一通り避けたほうが無難です。
5、赤色デザインのアイテム
マグカップ、ランチョンマット、写真立て……色んなアイテムを贈るとき、デザインにも注意してください。
基本的に「赤色」のアイテムは、一般的には縁起のいい色であるはずですが、こうしたお祝いの場面では火事を連想させることから縁起が悪いととらえられかねないので注意。どうしても赤色を選びたいときには「赤と白」「赤字に黒のポイント」というように、赤一色にならないように気をつけましょう。
6、花束
花束や花立は、お祝いの定番アイテムなので「とりあえず贈っておこう!」と思うかもしれませんが、こちらも場合によっては失礼になりかねないので気をつけてください。
しかしこちらも同じように、赤だけで構成されていると縁起がよくありません。どうしても贈りたい花があるときは、黄色や白、ピンクなど別の色のお花と組み合わせてください。
7、スリッパや靴下
こちらは火事に関係ないものですが、贈る相手によっては失礼になってしまうので、あわせて注意しておきたいアイテムです。
「踏みつけて使うもの」は、上司や取引先の人など、目上の人に対して贈ってはいけません。
「お前を踏みつけてやる!」という意味合いになってしまうため、お祝いのつもりが生意気な宣戦布告にとられかねません。
贈り物を選ぶときには「これは使わないかな?」「これじゃ安すぎるかな?」と、かなり頭を悩まされるもの。
悩みすぎると迷宮入りしてしまうので「タブーを避ければとりあえずいいか!」くらいの気軽な気持ちに戻ってみてください。
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