社内表彰・報奨制度のユニークな事例で社員のモチベーションをアップさせるpart2

以前、社内表彰制度にまつわる事例をご紹介しました。社内表彰制度は多くの企業で自由に取り入れられる制度であり、それぞれの企業の特色を反映できます。さて、その後もまた、色んな企業の情報を集めているのですが、その中で「ポイント制度」を導入している企業が増えていることが分かりました。

ポイント制度とは

前回ご紹介した表彰制度は、どちらかと言うと「一定期間(1年なり半期なり)の社員の行いについて、締めに評価して表彰する」というタイプの制度でした。

しかしこのほかにも、社内ポイントを導入することで締めの時期に限らず日常的に社員の取り組みを評価している企業が増えているようです。

ドラッグストアやスーパーで、会計の際にそのお店でしか使えない独自ポイントを貯め、次回の会計時にポイントで支払いをしたり、ポイントを貯めて景品をもらったりするシステムを利用したことがある人もいるのではないでしょうか。社内ポイントは、あの制度の社内バージョンという感じ。

例えば

  • 今週の営業成績トップの社員に、100ポイント贈呈!
  • 今日、新たな取引先を開拓した○○さんに、10ポイント贈呈!

社員にポイントを付与するきっかけは、企業ごとさまざま。そして貯めたポイントがどのように社員に還元されるかも違います。

  • 一定ポイントが貯まったら、都度賞与を用意(2万ポイントで1万円など)
  • 一定ポイントが貯まったら、社員に景品を用意
  • 一定ポイントが貯まったら、休暇が増える
  • 一定期間経過後、獲得ポイント数上位の社員に賞与を用意

こんな風に、社員の努力やがんばりを可視化するために、ユニークな事例を色々導入している企業が増えています。あわせて、ポイント贈呈基準の一例をご紹介しましょう。

 

イベント企画ポイント

お客さまを対象にしたイベントや社内イベントなど、オン・オフともにイベントを企画・運営することによるメリットは大きいものです。企業の魅力を外部へ効果的にアピールできたり、社員同士の絆を深めたり。

しかし、いかんせんイベントは事前の準備が大変。もちろんイベント当日もばたつき、アクシデントがあれば柔軟な対応が求められます。営業職・事務職・技術職など本業の合間にやるには骨が折れるものです。

そこで、イベントを企画・運営した社員をポイント制度によってしっかり評価することにより、モチベーションアップに働きかけます。

 

SNS更新ポイント

企業の公式アカウントや、告知&お客さまお問い合わせ用のSNSアカウントを運営している企業は多いのではないでしょうか。本業に時間を割いているとつい後回しになりがちですが、SNSをこまめに更新することはユーザーの好印象につながります。

SNSの投稿1回につき1ポイントというように、どんな社員でも思いついたときにコツコツ貯められるポイントがあると、モチベーションアップにつながりやすくなります。

 

休日出勤ポイント

多くの企業が働き方改革の一環として、休日出勤撲滅の動きを見せています。それでもどうしても、お客さまの都合などによって休日出勤が必要になることもあるもの。

その場合には、手当とは別にポイントを付与することで、社員の働きをきちんと評価しましょう。ただし「手当もポイントも用意しているのだから休日出勤してほしい」というように、休日出勤を正当化する流れが出来てしまうのは本末転倒なので、この点は十分注意しないといけません。あくまで「休日出勤は避けたいけれど、どうしても必要になったときに社員をいたわるため」という使い方をしましょう。

 

革新ポイント

企業の魅力を表すために「風通しのいい社風」という言葉が使われることも多いものですが、一社員から企業・幹部側へ意見するのはなかなか勇気がいるものです。いくら「新人社員の意見も柔軟に受け入れています!」とアピールしても、それによって実際に新人社員が発言しやすくなるかどうかは正直なところ別問題。

そこで「こんなシステムを導入してみませんか?」「普段の業務をこのようにすれば、効率化につながるのではないでしょうか」というような、今までにない意見を積極的に受け付けるために、「革新ポイント制度」を導入している企業もあります。

社員の提案すべてを実現するのは難しいものですが「そんなシステムは導入できない!」とつっぱねるのではなく、どんな意見でも申し出てくれた社員をポイント制度で評価し「そういう意見をどんどん言ってほしい!」という空気を作れば、社員が意見しやすい風土が根付きやすくなります。

 

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