編集者であり、作家であり、アメリカ文化研究者でもある常盤新平さん。2013年、81歳で亡くなってしまいましたが、常盤さんの文学に対する真摯な姿勢にいつまでも影響を受け続けていたいと考えています。 直木 …
カテゴリー: 本・まんが
近藤史恵『シフォン・リボン・シフォン』の母子関係に泣いてしまった
読書メモ。近藤史恵さん『シフォン・リボン・シフォン』です。ふみふみこさん『愛と呪い』に続き、最近読んだ中でもわりとしんどい作品でした。 毎度ことながら、がっつりネタバレしながら感想を記していきます。未 …
ふみふみこ『愛と呪い』の自己流あらすじからこの名作を布教したい
2018年7月、オウム真理教元教祖、麻原彰晃元死刑囚の死刑が執行されました。臨時ニュースが飛び込み、テレビでもインターネット上でもその話題で持ちきりです。地下鉄サリン事件が起こったのは、1995年(平 …
ネタバレ有:金原ひとみ『軽薄』のあらすじに思い出す『オートフィクション』
読書日記です。 今回は『蛇にピアス』『アッシュベイビー』などで知られている芥川賞作家・金原ひとみさんの『軽薄』について。ネタバレも含まれるので、未読の方はご注意を。 『軽薄』のあらすじ …
【ヤンマガネタバレ注意】賭博堕天録カイジがこのあとどうなるか予想してみた
ギャンブル漫画界の金字塔である、福本伸行先生の「賭博黙示録カイジ」。 続編として誕生した「賭博堕天録カイジ」が、ここ数年どんどん思わぬ方向に行っており、まさに賭博のように「この先どうなるのか……!?」 …
志村志保子「女の子の食卓」「名づけそむ」に登場する、逃げる少女
子どもの頃からずっとりぼんを読んできた人も、どこかのタイミングでりぼんを卒業するものでしょう。そして、矢沢あいさんやいくえみ綾さんなど豪華な執筆陣が揃う姉妹紙、Cookieに流れた経験を持つ人も少なく …
【マンガレビュー】戸田誠二「音楽と漫画と人」という居心地の悪い作品
さそうあきらさんとか、浅野いにおさんとか、音楽との距離が密接な漫画家さんは数多くいます。その中でも最近気になる存在が、戸田誠二さん。「音楽と漫画と人」という作品を読んでから、じわじわと思いを巡らせる機 …
新装版「池袋母子餓死日記 覚え書き(全文)」を読んで気になる病気や金銭、文句のこと
2017年12月20日発行の新装版「池袋母子餓死日記 覚え書き(全文)」を読みました。先日書いた山田花子の自殺直前日記の話ではないけれど、ざっと目を通すだけで生前の生きづらさが伝わってくる一冊なのです …
山田花子の自殺から考える「不謹慎」の本質について
「裏町かもめ」「山田ゆうこ」などの名前で活躍した漫画家、山田花子さん。統合失調症や精神病をわずらい、日々に息苦しさを感じたままついに自らの手で生涯に幕を閉じた人物です。 近年、人の生死に関して「不謹慎 …
仲谷鳰「やがて君になる」アニメ化!百合作品に疎い人にもすすめたい最高ポイント
近い将来くるんだろうな~と思っていたら、案の定きました。 仲谷鳰さん「やがて君になる」のテレビアニメ化決定。 製作はTROYCA、監督は「櫻子さんの足下には死体が埋まってい …