かわいいな、好きだなと思うモデルはたくさんいるのですが、やはり菅野結以氏は原点にして頂点、原石にして宝石、この世がひっくり返ったそのときまで愛し続けるぞ、という気概であります。なにが好きって色々あるんですけれどもその一つが音楽にまつわる彼女の審美眼。本当に信頼しています。オリジナルアパレルブランドにも、そうした審美眼のたまものが節々に感じられて本当に、本当に。
菅野結以とは
モデル、ブランドプロデューサーの菅野結以さん。『Hana*chu→』や『Popteen』を経て、現在では『LARME』の看板モデルとして活躍中。『Popteen』時代は、同じ時期に活躍していたモデルたちがこぞって爆売れといういわば黄金期に彼女もまた活躍していました。益若つばささん、小森純さん、ローラさん、鈴木奈々さん……という、個性強めなモデルに囲まれながら、フェミニン・かわいい系ギャルという独自の世界を確立していた彼女。
きらびやかな世界にいても、どこかに毒を潜ませ、なんともいえない奥行きを感じさせているミステリアスな彼女の存在がもうずっとずっと気になり続けているのですが、先日、RIDEの来日公演に際してこんなことをつぶやいていらっしゃいました。
菅野結以と音楽
小学生時代、マイブラを聴いて雷に打たれたという彼女は、その後シューゲイザーに陶酔しその胎内回帰的体験をモデルとして、デザイナーとして、プロデューサーとしての活動にどんどん取り入れています。インプットしたものをきちんとアウトプットするタイプのモデルさんなのです。自分の好きなものをきちんと、真摯に溺愛している姿はめちゃくちゃ信頼できる。
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菅野結以と音楽のインプットとアウトプットと
彼女の著書はいくつもあるのですが、そのうちの一つ『yuitopia』では、The Velvet Undergroundのルー・リードがなくなったとき、いてもたってもいられなくなって「Candy Says」を題材に曲を作った、とも明言しています。
さらに、彼女のオリジナルアパレルブランドである「Crayme,」でも、彼女の音楽方面からの影響の強さを垣間見ることができます。例えば2015年のS/Sコレクションである「Seaside motel」のテーマソングは、Foxes in Fiction「Ontario Gothic」なのだとか。
菅野結以とものづくりと
菅野さんの魅力は、SNSでも多くを語りすぎずに、あくまで紙面やブランド構築による自己表現で彼女の「なうブーム」を示すところだと思います。
SNSを利用すれば、いつでもだれでも「私は今、こういうものにハマってまーす!」というごく私的な情報を発信できる。彼女のようにファンの多いインフルエンサ―であれば、そうした投稿のいちいちがティーンたちに影響を及ぼし、そこから新たな文化や仕事が生まれることもあるかもしれません。
しかし彼女は、その複雑に入り組んだ胸のうちを簡単な言葉であっけらかんと示すことに対して、丁寧な拒否を続けています。
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どこにでもあるような言葉をわざわざ持ってきて「わたしの言葉です」というようなことはせず、好きなものや大切なものを紹介するときには徹底的に真摯に、かかわる誰にも敬意を払い、またなにより自分自身に正直でない言葉を冷静に排除して並べていく。そういう姿勢の中に、彼女が愛するロックやシューゲイザーの破片をときどき見かけるのです。
いち受け取り手は「この曲から影響を受けているのかな」と推測することしかできないし、答え合わせは難しいけれど、それでも常にコンセプトについて思いをめぐらすことだけは続けていきたいなあ。
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