お肌が赤ちゃんレベルによわよわな人間にとって、低刺激で傷をつけることなく洗えるベビーソープは大変ありがたい存在です。そんなベビーソープ、コア層である赤ちゃんがいるご家庭では当然のことながら必須アイテム。しかし、子育て中の友人に聞くところ正直なところ「ベビーソープあまりがち事件」がよく起こるそうです。そこで余ったベビーソープを有効活用できないものかと、髪に使えるのか、また大人が使うときのポイントなど調べてみました。
ベビーソープで髪を洗えるらしい!
ベビーソープは、身体だけでなく頭皮にも使えることから、シャンプー代わりになると言われています。
特に……
□シャンプーを使っていて頭皮が荒れる人
□頭皮に赤み、かゆみが見られる人
□フケが気になる人
にあてはまる人は、ベビーソープ洗髪をしてみるといいかもしれません。こうした症状は頭皮のトラブルや荒れがきっかけで起きていると考えられるため、頭皮の状態をよくするために刺激の少ないベビーソープが使われるのです。
ベビーソープは大人が使ってもいい?
ところで、ベビーソープと言うとやはり「赤ちゃんのためのもの」というイメージを抱くのではないでしょうか。ベビー言うとるし。となると不安になるのが、ベビーでもなんでもない大人が使って大丈夫……?ということ。
結論から言うと、ベビーソープを大人が使うこと自体に大きな問題はありません。ベビーソープだから、ベビーでもなんでもない大人が使うのは違いますよね、デヘヘ……という気持ちになりそうですが、そんな気遣いはまったくいらないのです!むしろ「ベビーソープを使ったほうがいい大人」もいます。
というのは、赤ちゃんのお肌はともかくデリケートですから、そんな赤ちゃんが安全に使えるようにという配慮のもと、ベビーソープは刺激が少なくなっています。
一方で、シンプルな成分で構成されているから大人向けのボディソープや石鹸のように「高保湿成分配合」、「美容成分配合」のものではありません。その点が物足りなく感じる人は、自分にとって魅力的な成分が配合されたアイテムを使う方がいいでしょう。
ベビーソープによる洗髪のメリット
□とにかく低刺激!
ベビーソープはシャンプーと違って髪を洗うために必要な成分に特化したものではありませんが、頭皮に刺激を与えずに洗うことができます。前述の通り、頭皮トラブルを抱えていて「普通のシャンプーを使うと頭皮が痛い!」という人なんかは、ベビーソープの優しい成分で洗うことで頭皮の調子がよくなるかもしれません。
□頭皮にキズがついているときもケアできる
髪を洗っているあいだに知らずしらず爪を立てていたなどの理由から、頭皮はいつのまにかストレスを受けていることも多いもの。
そこで「普段使っているシャンプーを今後も使い続けていきたいけど、今はシャンプーの刺激が気になる」というときに、刺激の少ないベビーソープが役立ちます。頭皮の状態が落ち着いたらまたいつものシャンプーに戻るつもりで、一時的にベビーソープ洗髪を試してみるといいかもしれません。
頭皮のトラブルは、本当に些細なことでもできてしまうからこそ「ちょっと違和感がある」というときには早めにケアをしておきたいですね。
EX >>>頭皮が痛い!シャンプーや髪を結ぶときの痛みの原因と対策を聞いた
□乾燥しやすい季節の予防に
頭皮の汚れを落とすことに特化したシャンプーは、洗浄力が強すぎるあまり健やかな状態をキープするのに必要な皮脂まで落ちる可能性があります。乾燥肌の人の場合、必要な皮脂が落ちることで頭皮がカッピカピになってしまう可能性も。
お肌に優しい成分のベビーソープなら、乾燥した頭皮も保湿しながらケアできるのがうれしいですね。
シャンプー代わりにベビーソープを使うデメリット
□サッパリとした洗い上がりが好きな人には物足りない
お肌に優しいものだからこそ「汚れをゴッソリ落としてサッパリしたい!」という人の場合ベビーソープでは物足りないと感じるかもしれません。
特に、普段使っているシャンプーがトニック系シャンプーでスーっとした爽快な洗い上がりに慣れている……という場合には、大きなギャップを感じてしまうでしょう。「洗い上がり重視!」という人は「きちんと洗えている気がしない……」と思ってしまうかもしれません。
□きしみ、ごわつきが気になるかも
大人用のシャンプーには髪をサラサラにする成分が含まれていますが、当然のことながら洗髪目的に作られていないベビーソープには、それらが配合されていません。そのため、「髪の質が変わった」「指どおりが悪い」と感じてしまうこともあるでしょう。
頭皮のケアをしつつ髪質もキープしたいのであれば、自分の髪質に合ったトリートメントやヘアオイルと組み合わせましょう。
□ワックスやスプレーを使った日には注意
ベビーソープは洗浄力が控えめなので、整髪料を使った日にはしっかり落としきれない可能性があります。ワックス、スプレー、ジュレ、ミルク、ムースetc……スタイリング剤を使った日は、しっかり洗い落とせるシャンプーを使いましょう。落とし切れなかったスタイリング剤は、放置することで酸化したり、毛穴づまり、抜け毛・薄毛の原因にもなりかねません。
そして「どうしても普通のシャンプーじゃ頭皮が荒れる!だからどうしても低刺激で洗浄力が控えめなものしか使いたくない!」というときには、スタイリングの段階で気にかける必要があります。ガチガチにスタイルキープするのではなく、できるだけドライヤーのみで完結するシンプルなセットを心がけることが、巡りめぐって頭皮トラブルの改善にもつながるはずです。
ということで、ここまでをざっくりまとめると……。
□ベビーソープはシャンプーの代わりにもなる
□お肌に刺激が少ない分洗浄力も限られる
□トリートメントと組み合わせたり、シャンプーと交互で使ったりするとよい
ご自宅に、半端に使ったままのベビーソープがある場合やお肌、頭皮の状態が気になるときにお試しください~!
【関連記事】
シャンプーは使わない「湯シャン」でかゆみや痛み、匂い問題はなくなるのか
頭皮が痛い!シャンプーや髪を結ぶときの痛みの原因と対策を聞いた
ストレスと抜け毛には関係がないのでは?と甘く見ている人間が見直すべきこと