塾講師をしていたとき「留学を検討している」という生徒さんが結構いました。みんな大体「どのくらいの期間留学すべきか」「事前にしておかなければいけない準備は何か」など、悩みが同じだったのが印象的です。
そこで、語学留学を検討中の子たちに伝えていたことをまとめてみました。
語学留学をするときの滞在時間の目安
留学をしたいなら、まず決めなければいけないのが「現地にどれくらい滞在するか」。
期間次第で、経験できることも、身につく語学力も大きく変わります。
もちろん人によって語学が身につく速度は違いますが、最低限のコミュニケーションができるようになる、という目的であれば、300時間程度が目安と言われています。
つまり、2週間程度~が目安になります。
もちろん「誰でも2週間滞在すれば語学が身につくよ!」というわけではなく、反対に「レベルの高い語学力を身に着けたい!」という人にとって、2週間はあっという間に感じられるかもしれません。
語学力を向上したいという目的であれば、できるなら、留学期間は長いほうがいいです。期間に比例して、語学に触れられる時間が長くなるため。
ただ、長くなればなるほど金銭的な負担は大きくなるので、学生さんの場合は親御さんとしっかり話し合う必要があります。
「留学の目的と理由」をよく考えよう
学生さんが親御さんに「留学をしたい」と言ったとき、ほぼほぼ100%聞かれるのが「なんで?」。
これについて「語学を学びたいから」という理由は、これ以上ないくらい正しい正解なんですが、悲しいことにたぶんこれだけでは親御さんは理解してくれません。
前述の通り、語学留学には莫大なお金がかかるので、親御さんとしては「勉強なら日本でやればいいじゃん」「なんでわざわざお金も時間もかける必要があるの」というところを聞きたくなるもの。
そこで「留学の目的と理由」を明確にしておきましょう。
- 実践的な会話ができる環境に身を置きたいから
- 海外の大学を受験したいから
- 語学力がなければ生活が成り立たないような環境に身を置いてみたいから
- 将来的には海外で生活したいから
- 新しいことにチャレンジしたいから
などなど。
ついでに、たとえば「好きなアーティストの生まれ育った場所で生活してみたい」みたいな理由が根本にあるとしたら、包み隠さずに言ってしまうのがおすすめ。
「こんなミーハーな理由じゃ許してもらえないだろう」と、耳障りのいい言葉を並べてしまうと余計に「本気で思ってる?留学なんて必要なくない?」と説得失敗する可能性大。
現地で無意味な時間を過ごさないためにも、自分自身で留学の目的をハッキリさせておくことはとても大切です。
語学留学を反対された場合の説得方法
残念なことに「正直に理由を伝えれば必ず納得してもらえる」というわけでもありません。
その場合は、反対された理由に応じてアプローチを変えてみましょう。
■お金がかかるから反対された場合
金銭的に自立するため、アルバイトをして貯金を貯めましょう。足りない分は、帰国後の返済プランを立て、必ず返済することを約束するのも手。
■心配だからと反対された場合
留学先の国の現状、受け入れ先の学校やホストファミリーについて、保険制度についてなど広くきちんと調べ、安全性について説明しましょう。
■日本でも勉強できるからと反対された場合
「自宅でも勉強していないのに、海外に行けばするようになるとは思えない!」という理由で反対する親御さんは少なくありません。
まずは、家庭における勉強に対する姿勢を見直してみましょう。その上で「帰国後はTOEICで絶対に○点以上とる」など、自分に対してノルマを設けるのもいいかもしれません。
はじめは強く反対されていても、「どうしても絶対に行きたい!」という気持ちを持ち続けていれば、最終的には根負けして認めてもらえる……という可能性は十分あります。
「どの国に」「どれくらいの期間」「何をしにいくのか」を明確にした上で、真摯に向き合ってみてください。
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