学生のほとんどが学校の先生や親から「復習しなさい」「授業の振り返りをしなさい」と言われた経験があるのではないでしょうか。 聞き飽きるくらい何度も言われている人もいると思いますが、その一方で「なんで復習が必要なのか」といわれたら、ほとんどの人がうまく説明できないと思います。先生は「とにかく大事なんだよ!復習しろよ!」としか言わないし。ということで、復習のやり方となぜ必要なのかということを解説していきます。
そもそもなぜ復習が必要なのか
答えは簡単!「テストのために一生懸命暗記しなくても、さっと思い出せるようになるから」!
例えばまんがでも小説でもゲームでも、初読時、初見プレイ時はよく分からない状態で進めていきますよね。それでも何回も繰り返し読んだりプレイしたりしていると、キャラクターの名前だったり地名だったりを次第に覚えられるようになります。例えば「ハリー・ポッター」も、今では世界中にファンがいて、小説を読んだことのない人も映画を観たことのない人も、なんとなく主要キャラクターの名前や地名を聴いたことがあるでしょう。
しかし冷静に考えてみると、東洋人にとってはなおのこと覚えにくい言葉がめちゃくちゃ多いです。「ハグリッド」とか急に言われてもいや誰?って感じだし、「ハリーたちはグリフィンドールでマルフォイはスリザリンで、チョウチャンはレイブンクローでセドリックはハッフルパフ」とか言われても、いやちょっと落ち着いて?一ミリもわかんねえわ何?って感じになるじゃないですか。それでも何度も読んだり映画を観たり友だちと話したりしてハリー・ポッターの世界に触れていると、言葉の響きが馴染んできて「ハリーはグリフィンドール!ハリーはグリフィンドール!」とか一生懸命暗記しなくても、言葉の響きや意味を覚えられます。
一方で「興味がないと覚えられない!」とか「めちゃくちゃ集中しないと覚えられないんじゃない?」と思ってしまうかもしれません。
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集中力を高める方法は人それぞれあると思いますが、ここからは集中力がないときでもとりあえず手を動かしてたら個人的に成績アップにつながった!という実感のある復習方法を解説していきます。
成績アップにつながる復習のやり方
復習をするときは、定番ですがやっぱり問題集を使うのが一番いいです。問題集を一冊購入して、直接書き込むのではなく別のノートにやって、答え合わせをしたら、また何度も同じページをやる。この繰り返しが「復習」です。
学校で問題集を購入させられている場合には、とりあえずそれだけあればOK。一番よくないパターンが、なんかとりあえず手当たり次第色んな問題集を購入してみた、みたいなパターンです。十中八九、そうやって用意した問題集は使わなくなるからです。どうしても新しい問題集を購入するのであれば、自分のレベルに合わせた問題集をちゃんと選定するところからはじめましょう。購入するのはとりあえず1冊でいいです。1冊やりきったら、あらためて自分のレベルを確認してまた購入した方がいいので、最初にたくさん買っちゃうとやりたくもない問題集をやらなきゃいけない地獄に陥り、モチベーションがだだ下がります。本当、おすすめしません。
【己のレベルごとのおすすめ問題集】
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- テストで平均点以下や赤点をとることがほとんどの場合→教科書準拠の基礎問題集
- テストで平均点前後をとっている場合→教科書準拠の基礎問題集か、発展問題も取り入れられている問題集
- 70~80点ほどの点数はとっているけど、もっと安定させたい、もっと伸ばしたい場合→発展問題集、教科書準拠でなくその単元の最重要ポイントを解説している問題集(例:英語の教科書なら「教科書P○○、Lesson16 リサの家で」みたいな内容でなく「助動詞」「関係代名詞」という章立てがされている問題集)
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自分のレベルに合っていない問題集を購入してしまうと、それだけでなんか「やらなきゃいけないけどやりたくない」モードに入ってしまってめちゃくちゃやる気がなくなってしまうので、正直問題集を購入しないほうがマシまであるのです。
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「ワークに書き込むのが大変」というときは、ルーズリーフにしちゃうという裏技を使ってみてもいいかも。
復習はどのくらいやればいいのか
復習として問題集を解く時間は、授業に対して1:3が最適と言われています。1時間の授業で取り扱った単元なら3時間、3時間の授業で取り扱った内容は、9時間分振り返るのが目安と言われています。ただし、すべての単元をこの通りにやる必要はないと私は思っています。
例えば「このゲームのバトルシステムとかキャラクターの名前とか属性の相性とか、なんか覚えるまでもなくさっと覚えられたわ!」というゲームもあれば、「なんかこのゲーム前にやったゲームと若干似てるしその割に大事なとこでルールがまったく違うしめちゃくちゃやりづらいわ!」というゲームもあると思うんです。同じように授業の単元についても、自分にとって覚えやすい内容なら、必ず3倍復習するというルールに縛られずそのまま進めていけばいいと思います。もちろん、その分空いた時間を苦手な単元の復習に使いましょう。
復習がどうしても面倒くさいときの解決策
復習はできるだけ毎日やるべきですが、正直どうしても面倒くさいということもあると思います。「復習が面倒くさい」というだけで、なんとなく自分が人より劣っているような嫌な気持ちになってしまうのですが、普通誰でも復習ってやりたくないよ。一回やったことをもう一回やるのって、まあまあなストレスだと思うんです。
なので、どうしても復習が面倒くさかったら、問題集を解いたり教科書を読んだりという作業を一回横において「授業でやったことを話す」というのを試してみてください。授業でやった内容をとにかく自分の言葉で話すんです。先生になったつもりで話してみる。友だち相手に話してもいいし、誰にも聞かれないように自分の部屋でこっそり話してみてもいいし、YouTuberになったつもりで動画風に話してみるのもいいかもしれません。可能なら、自分の話しているところを録音・録画して、冷静に見直してみましょう。ツイキャスとかTikTokとかYouTubeLIVEとか、ライブアプリでガチ配信してもいいかもしれません。
ただ話すだけで本当に復習になるのか?と思うかもしれませんが、これが案外難しいんです。やってみたらわかるはず!「話すだけならできるわ~」と思っても、いざやってみると己のボロボロ具合に気づくはず。というのも「今日習ったことを最初から最後まで筋道を立てて話す」というのは、自分が本当にきちんと理解していないとできないものなんです。机に向かう気力がどうしてもないとき、ぜひやってみてください。ものすごく難しくてびっくりするし、デスクとにらみあう勉強法の息抜きにもなるのでおすすめです。
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