連休が訪れると「おでかけ情報」「トレンドスポット」「今食べておきたいグルメ」「レジャー施設の混雑情報」などのデータが飛び交い、まるですべての人がどこかへ繰り出し充実した時間を過ごしているかのような錯覚を受けます。
実際はいつも通り仕事をしたり、いつも通り家事をしたり、特別なことはせずに過ごしている人ももちろんたくさんいるんですが、錯覚に溺れると一人で勝手にストレス過多な状態になりかねないので気をつけなければいけません。
連休の過ごし方は多くの場合まやかしである
連休っていうとそれだけで「旅行しよう」「帰省しよう」「友人と会おう」みたいな気持ちになりますが、これはすべてまやかしです。
普段から旅行に関心が高く、仕事中も腰がうずきつつも「でも仕事もおざなりにできないから今は我慢だ」という人が、連休中にようやく解き放たれて「旅行に行くぞ!!」となるのは分かります。
しかし、行きたいところが思いつくわけでもなく、なんとなく気になるところはあるけれどお金と時間をかけて激混みの中行きたいかと言うと首をかしげてしまうのに、なんとなく旅行という選択肢を尊重しているなら
「連休だから旅行しなければいけない」
という、ストレスの種を自分自身で作り出していることに他ならないのです。
恋愛体質ならぬ一人ストレス体質に注意
無自覚の「○○でなければ」「○○であることが幸せだ」という思い込み、呪いの一種と言っていいくらい怖いです。
話は変わるのですが魚喃キリコさんの「strawberry shortcakes」を読んだことがありますか。この作品を読んだとき、同じような感覚に陥る人は多いのではないかと思います。
魚喃キリコさんの「strawberry shortcakes」は、4人の女の子が登場するオムニバス。
その中の一人、ちひろというキャラクターは特に恋愛体質な女の子として描かれます。
ちひろは、自分の誕生日に彼氏が仕事を優先したことに消沈し、男友達と会うことを選びます。
ちひろの理屈は「誕生日くらい自分のことを大切にしてくれる人といたいから」というものなんだけども、著者である魚喃キリコさん自身が
「全然理解できん」
と突き放していたのが印象的でした。
恋愛面になると「せっかく○○なんだから、こうしたい」という意見に対して、恋愛体質だな~と突き放せる人も多いと思います。同じように日常生活でも「せっかく○○なんだから、こうしたい(しなくちゃ)」という考え方をなくしていくことが、呪いを自分で解いてストレスから開放されることなのです。
「strawberry shortcakes」に学ぶ幸せ理論
ちひろちゃんの過ちをなぞらないためにも
「せっかく誕生日なのに彼氏が会ってくれない最悪」→「誕生日に彼氏に会えてラッキー」
と考えた方が幸せになれるように、
「せっかく連休なのに何もしてないヤバイ」→「時間あったからやりたいことできたラッキー」
と考えていた方が幸せだし、なにもなかったらなかったとしてもそれがマイナスになることはありません。
こうして積み上げた小さい幸せが連休最終日の「明日から仕事だ憂鬱死にたい」を打ち消してくれるので、連休中はラッキーポイントを溜めまくることを意識しながら過ごすのが理想ですね。
ちなみに私はオール仕事です。お疲レクサス!
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