すっぴんになったときどうしたって気になってしまうのがお肌のシミ。なんとなく加齢とともに問題視されていくものというイメージがありますが、実際のところは年齢に関係なく、いつでも一定数の人がシミに悩まされているようです。対策方法を調べてみると、やはり多いのがスキンケアアイテムを「美白タイプ」に切り替えるという方法。そこで色んなスキンケアアイテムをシミ対策・美白系に変えてみたのですが、正直なところいまいち効果を実感できないので色々調べてみました。
シミができる&濃くなってしまう原因
まずは、そもそもどうしてシミができてしまうのか、濃くなってしまうのかというところから考えていきましょう。
ご存知の方も多いと思いますが、憎きシミの主たる原因はずばり紫外線。一歩外に出れば、季節を問わず紫外線がガンッガンに降り注ぎあっという間にシミの原因となる色素が沈着してしまいます。
特にシミの原因になると有名なのが「メラニン」。こいつのおかげでシミができてしまうため、どうにかこうにかメラニン生成を抑制しなければなりません。バリア機能が低下しているお肌の場合は特に、ちょっとしたおでかけでシミができやすくなってしまいます。
とは言え、自宅に引きこもっているわけにもいかないもの。日焼け止めをガンガンに塗りたくり、自宅に帰ってきたら美白化粧水とか乳液とかフェイスマスクとかスキンケアを一式引っ張り出してきてアフターケアをする……という方法で、どうにかこうにかやっているのですが正直なところ効いているのかどうかわからない。今、自分のやっていることが正しいのかわからず立ち止まってしまうという大学生みたいな状況に陥っています。
好きなデルモちゃんやタレントちゃんのスキンケアをまんま試してみたりもするのですが、元の差がありすぎてやはり正解はわからぬまま……。
美白ケアが裏目に出ている気がしてならない理由
当然のことと言えば当然のことなのですが、美白スキンケアアイテムを使ったからと言って翌日「ウワー!鏡を見たら顔が真っ白!すごーい!」ということにはなりません。そのため毎日毎日鏡と向き合っているうち、すこーしずつ「そういえば前よりはシミが気にならなくなってきたかも……」と思えたり、思えなかったりするのです。
しかし、最近恐ろしい話を耳にしました。
それは「美白タイプのケアをしているとかえってシミが濃くなるケースがある」ということ。
美白スキンケアアイテムの多くは、メラニン抑制のために奮闘してくれます。おかげでシミができにくくなった!ヤッター!という効果も期待できるのですが、実はそもそもメラニンは紫外線ダメージを防ぐために生成されています。
つまりメラニンサイドからすると「シミを作らないようにしよう!」と働きかけていたところに、「お前のせいでシミができているだろ!」と言われて抑制させられている状態。
「企業をもっとよくしていきたい!」という思いで活躍していた新人が、上司から「お前がいらんことするから成績が落ちた!黙ってお茶でもくんどけ!」と言われるみたいなことです。そんな状態に陥ったらどうするか?私だったら秒速で辞めます。勝手に潰れろばーか!という気持ちでかつての上司に後ろ足で砂をかけます。
同じことがお肌で起きたなら、あっというまにシミだらけフェイスのできあがり。つまりメラニン抑制を過度に抑えることは、逆効果になりかねないということです。
夜専用アイテムを朝使うのはOK?
特に注意したいのが、ナイトクリームなどの「夜専用」とされているアイテム。「せっかくなら朝も使ったほうがもっと効果でそうじゃん!?」と思ってしまいますが、朝に使うと前述のような逆効果になりかねません。
と言うのも、先ほどご紹介したようなメカニズムから「紫外線にあたる前に使うとかえってシミの原因になりかねない」という構造のスキンケアアイテムや薬用クリームが存在します。それらは紫外線を避けるためにわざわざ「夜専用」として売り出されているので、日中に使ってしまうと「わざわざお肌を紫外線に弱い状態にしてから外に出る」という恐ろしいことになりかねないのです。
あとは、紫外線に弱くなるということはなくともメイクが崩れやすくなるなどの弊害があるケースもあります。
戦闘力をあげるつもりが逆効果に、というのはあまりにも悲しすぎるもの。夜専用と言われたら、もう大人しく夜しか使わないようにしましょう……こわいもんね……。
シミ対策のためにすべきスキンケア
さて、それならシミ対策のために結局どうすればいいかと言えば「紫外線などの外的な刺激を受けづらいお肌にする」必要があります。そして「刺激に強いお肌のために必要なケア」とはずばり保湿ケア!
「美白」の文字に飛びつきすぎるとついおろそかになってしまう保湿ですが、お肌がカピカピの状態ではいくら美白ケアをしようとシミ予防をしようと結局ダメージを受けやすい繊細なお肌になってしまいます。「敏感肌向け」「乾燥肌向け」といった自分の肌質との兼ね合いもみながら、自分に合うスキンケアアイテムを探さねばなりません。
>>敏感肌向けプチプラクレンジングジェルのおすすめと使ってみた感想たち
ちなみに、お世話になっている皮膚科の先生がおっしゃるにはできてしまったシミ消し対策には、少なくとも数ヶ月かかるそうです。つい「このスキンケアが合ってるのかわからない……」という不安から、せっかく買った化粧水やフェイスマスクも早々に切り上げてしまうせっかち野郎なのですが、それでは出る効果も出ないとのこと。ぐうの音。
シミの中には丁寧なシミ対策やケアをしなくとも放置しておけば自然に消えるものもあるそうですが、定着してしまうと化粧水や乳液を叩き込むだけではどうにもならず、注射やレーザーといった美容施術案件になってしまうそうです。そうなると費用もかなり変わってくるので、食生活や睡眠といった生活習慣も見直しながらコツコツケアをしていくしかねえ……!
日焼け止めにしてもアフターケアにしても「いつも同じやり方をしているはずなのに今日は調子がいい(悪い)」という状態になるのがよくわからんところであり面白いところ。自分のお肌の状態ガチャでSSR確率を引き上げるためにも、できることからやっていきたいですね。
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