「エバースのモンキー125cc」神回エピソードまとめ

standFMにて配信されている、お笑い芸人エバースの「モンキー125cc」というラジオ。先日、佐々木氏のInstagram@evers_taka222にて「好きな回を教えてほしい」というストーリーズ投稿があったためにまとめてみた所存です。随時更新予定です。

#82「シンりょうを見て桐島みたいだった話」

2022年9月15日投稿。
ネタ合わせ中に喫茶店で突如鼻血を出した佐々木氏に大慌ての町田氏、ところが佐々木氏はだらだら血が出ているのに一点を見つめてなにも動じないので町田氏の焦りが募る、という訳のわからないエピソードが披露される回。

のちに「自分が真剣な話をしている時に鼻血が出てしまったことが恥ずかしく、スカしてしまった」と言うトリックが発表されるが、とてもじゃないが納得できない流れであり、いつになく冷静な町田氏がその言動のおかしさを指摘すると「ちょっと話が長いかも」とまたしても信じ難い論法で話を切り上げようとする佐々木氏のずれ感がそのまま漫才になりうる不可思議さ。

後半、町田氏による「八重歯のある女の子はかわいい」という話で突然ドライブ感を出してくるシーンは特に必聴である。
短いシーンだが、佐々木氏の反応もあわせて妙な中毒性がある。

#122「ABC最終予選2年連続敗退した話」

2023年6月22日投稿。
タイトル通り、件の賞レースでいい結果を出せていなかった頃のラジオであり、双方大事な一幕においてミスり癖があることの反省を主とした回。

佐々木氏が「もうやですう……」といつになく弱気な声をあげる一幕があり、いつになく弱気な振る舞いから、出来事の大きさを痛感せざるを得ない。
「挫折が足りないのかもしんないなあ、俺らは」といった、重みのある言葉を聞ける貴重な回である。

のちのABC優勝までの軌跡を追えるという意味で歴史的資料価値が高い。

#227「やっとABCお笑いグランプリ2025優勝できた話」

2025年6月30日投稿。
軌跡のその先にある結果編。

「やったー!優勝だー!ありがとー!おれらすげー!」みたいなテンションになってもおかしくない、それだけの功績をあげているのにも関わらず、淡々と受け止め「うれしかったなあ」と嚙みしめる変わらないテンション感をキープするというエバースのらしさが詰まっている回。

決勝当日の流れや、前回と同じ轍を踏まないために願掛けめいたことをしていたことなどが明らかになる。
町田氏はフースーヤ田中ショータイム氏と食事に行き、佐々木氏は家族チャーハン大石氏、江頭氏、ソマオミートボール氏を連れて食事に行ったところ店がかぶるなどの奇跡を人知れず起こしていた舞台裏の話も貴重。

また、準優勝の家族チャーハンに対し、優勝者という傾斜のついた立場であるのにも関わらず「家族チャーハンは結成2年で超若手感を出してるのがおかしい」「江頭なんて俺らより年上なのに」と、結果や立場を一切考慮せず無骨に「俺らは俺ら」を貫くエバース節を遺憾なく発揮している点も注目度が高い。

#129「佐々木がバイト先の女にブチギレてる話」

2023年8月10日投稿。
久しぶりに「アイドルのチェキ撮るバイト(モンキー125ccの頻出ワードである)」に参加した佐々木氏の愚痴回。
ちなみにこの回では「アズーロ24」なども含めてさまざまな頻出ワードを網羅している回でもある。

怒りのすべてをエンジンに変えて流暢に喋り倒す佐々木氏はこれまでにないほど力強く、シンプルに「〇ね!!」というワードまで飛び出す始末である。
常に全方向に悪意があり、オタクの「え?え?」という声真似やアイドルに対するdisなどが散りばめられている。

最終的に、アイドルが(本当は急がせたいのに)「いそがないでいいよお〜」と舌ったらずな言い方をしていたという話を誇張しすぎた結果、「いほがないでいでほ〜」ともはや原型がわからない形に落ち着く。
からの、
「いそがないで李大浩〜」
「李大浩に言うならいいけどな」
と途中からナチュラルに李大浩選手の話となり、どこまで飛び出して行っても回帰する場所は結局野球であるという点も大変技術的が高い仕上がり。

#205「町田が中古の軽自動車買おうとしてる話」

2025年1月23日投稿。
タイトルこそ「町田が中古の軽自動車買おうとしてる話」だが、実際は「移動が大変なので町田が中古の車でも買って送り迎えしてくれれば良い」と考えている佐々木氏による、堂々としたタイトル詐欺回。

全編を通じて町田氏のツッコミが冴え渡っており「車酔いをしてしまうが酔い止めはあまり飲みたくない」という話からとんでもないスピード感で「バイアグラ」「痴女」というモンキーらしいワードが飛び出す。
下ネタを繰り出すまでのスピード感とキレの良さに脱帽。

#26「町田と佐々木、どっちの方が変な奴か」

2021年8月19日投稿。
タイトルの通り「どっちが変か」で言い合うが、2人とも「普通」「よくある」には到底収まりきらない気配があることを実感できる回。
通称「タコライス事件」回。

簡単に経緯を説明すると「夜勤明けの町田氏が佐々木氏の分のタコライスを用意しなかった」ということに佐々木氏が不満を訴えている。
しかし後半へ行くにつれて予想を裏切る超展開が発生し、展開の読めない映画のようなアドベンチャー体験。
「2人とも常軌を逸している」は大前提として、タイトルの問いにあえて答えを出すのならばやや町田氏の方が優勢かと思わせる結末。

話の中には軟水の大川内氏が登場するが、彼はどのような顔でこの場に居合わせていたのかひたすら気になる。
すべてを投げ出してその場から逃げなかっただけで褒め称えるべき後輩である。

#46「町田VS偽町田」

2022年1月7日投稿。
前半40分ほど、ひたすら佐々木氏による町田氏大説教回。
これほどにしっかりと、大人が大人を説教している時間はなかなか見れないため、普段見られない景色を見たい方におすすめ。
動画サイトで「世界の絶景」とか「本当にあった恐怖映像」とかを観るのが好きな方にぜひ。そういった類の内容なので。

なお、説教の経緯を知りたい方はこの回の前談である「特別回 佐々木の1人ラジオ(2022年1月6日分)」をご参照のこと。

のちに家族チャーハン江頭氏が、はじめてモンキー125㏄を聴いた際に選んだ回が偶然にもこの回だったために驚愕したというエピソード有。
本人曰く「ずっと聴いてたら信頼関係があることがわかった」らしいが、二者間の関係性を何も知らずに聴いてしまうとおおいに戸惑う、という旨の感想を述べていた。
(詳細は「家族チャーハンのラジオホームラン#2」参照のこと)

ゲスト回「金魚番長」

2021年5月22日投稿。
エバースが大変可愛がっている後輩の金魚番長が2人でゲストとして登場する回。
ゲスト登場回はさまざまあり、ゲストがコンビの片割れどちらかだけのこともあれば、それに対してエバースのどちらかが対応する「サシバナシ」などの回もあるが、こちらはエバースと金魚番長4人でのトーク。

日頃、モンキー125ccにおいては前述の「町田VS偽町田」の回のように、町田氏が一方的に佐々木氏から詰められるようなシーンが多い。
しかしこの回に関しては、仲の良い後輩2人が駆けつけているとあって珍しく佐々木氏が劣勢。
後輩2人に詰められ、ダサいところを暴露される佐々木氏と「おお!いいぞ!」と息子の活躍を見守るお父さんのような健やかさで一連を見守っている町田氏のコントラストが印象的。