テレワーク・リモートワーク対応企業がバイトも正社員も上手く活用している理由

色んな企業さんを取材していると、ここ数年でリモートワークを取り入れる企業がかなり増えていると実感します。実際、リモートワークで働いている方のお話を聞いていても「リモートワークができなかったら働けなかった」、「仮にこれから転職するととなっても、リモートワークに対応していない企業だったらうまく働けるか自信がない……」と漏らしていたりして、重要度が高まっていることを実感しています。

そもそもテレワーク・リモートワークとは

テレワーク・リモートワークとは、端的にいうとオフィスに出勤する必要がなくなる働き。さまざまなサービスを利用することによってオフィスへわざわざ通わなくとも自宅やサテライトオフィスなどから業務を進められるようになります。

企業ごとリモートワークの扱い方は違うため「オフィスへまったく出社しなくてもOK」という場合もあれば「週に○日程度リモートワークでOK」という場合もあります。

 

リモートワークでできることとおすすめツール

なんとなく、「仕事はオフィスに足を運ばないとできないもの」というイメージが蔓延していると思うのですが、紐解いていくとまったくそんなことありません。

  • 基本のやりとりはメール、チャット、スカイプ(電話)で全部済む
  • 画像データの共有はDropboxへのアップロードやスカイプの画面共有で済む
  • 会議はチャットやスカイプ、Appear.inなどで済む
  • 社員のPCを使いたいときにはLogMeInなど遠隔操作ソフトで済む
  • 作業工程の共有はTrelloなどタスク管理ソフトで済む

もちろん職種にもよりますが、例えば事務作業やIT・デザイン関連職であれば、リモートワークでも十分活躍できるはずです。

 

働く側にとってのリモートワークのメリット

なによりリモートワークには、企業側にも人材側にもさまざまなメリットがあります。一部をピックアップしてご紹介していきましょう。

 

□ライフステージが変わっても働きやすい環境が整う

育児や介護をきっかけに退職を余儀なくされてしまう人も多いと思いますが、リモートワークなら退職する必要がありません。

 

□ライフワークバランスを整えた働き方が叶う

リモートワークでは時間の使い方が非常に自由になるため、ライフワークバランスも整いやすくなります。プライベートの時間もしっかり確保することで、よりモチベーション高く働きやすくなります。

ものすごく極端なことを言えば、出社しなくていいというだけで

「開業の1秒前まで床でだらだら寝そべっている」

「定時の1秒後にベッドにダイブする」

「仕事が終わった瞬間に愛犬や愛猫などの家族とたわむれる」

「休憩時間のたびにふかふかのあったかおふとんでぐっすり眠る」

これらがすべて叶えられるようになります。もっと言っちゃえば「こっそりお菓子食べる」も「別の部屋で眠っている息子や娘の寝顔をこっそり見に行く」もできるわけだし、そりゃライフワークバランスも変わるわ!変わりざるを得んわ!

 

□通勤が楽になる

毎日の通勤に費やしている時間を作業時間に回すことで、作業の時間を作りやすくなるほか、満員電車での通勤による心身ストレスも解消されます。

 

企業側にとってのリモートワークのメリット

□企業コスト削減につながる

リモートワークが増えていけば、企業としても大きなオフィスや大量の備品を構える必要がないためコストカットにつながります。報酬についても、リモートワークによる成果を加味すれば、時給制でなく歩合制に切り替えやすくなります。

「そもそもテレワーク・リモートワークに切り替えるときにコストが発生するんじゃないの!?」と思うかもしれませんが、近年新型コロナウイルスの影響で各自治体がテレワーク・リモートワークを推進しており助成金や補助金が出ることもめずらしくありません。こうした働き方に対する世間的な認知が広がったことも手伝って、以前に比べるとずいぶんスタートしやすくなったのではないかと思います。

 

□優秀な人材を獲得しやすくなる

人材を採用する際には通勤手当をどこまで出せるか、そもそもどのエリアに住む人が応募してきてくれるかなど「オフィスの場所と住んでいる場所」の問題にぶち当たることが多いものです。しかし、リモートワークを前提にすれば場所に縛られず、全国、ひいては全世界から優秀な人材を採用することができます。

 

再三「働き方改革をすべきだ」と繰り返しつつも、なかなか今すぐ働く仕組みをまるっと変えるのは難しいものです。だからこそ、働き方のスタンダードは徐々に変わっていくはず。リモートワークが根付くだけで、仕事のストレスは5億分の1になるんじゃないかな。割と本気で思っています。

 

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