どうもIQ2の人です。
話題になっているインド映画「バーフバリ 伝説誕生」と「バーフバリ 王の凱旋」をぶっ続けに5時間観ました。
友人に解説してもらいながら観たのですが、とにかく短い時間(5時間)に詰めこまれた情報の多さと、フィジカル50000点というような展開に置いてけぼりになったので、IQ2の私の体感で、バーフバリの見所をまとめます。
見所紹介にもかかわらず当たり前のようにネタバレが含まれる、というか、観た人にしか伝わらない、というか、観た人でもよく分からないような内容なので注意してください。
驚きのキャラクターの成長の早さ
バーフバリ伝説誕生、冒頭で登場する赤子。
このシーンは2にもつながるとても重要なシーンであるのですが、ちょっと目を離したら少年、そして青年に成長していて衝撃を受けました。
ホームランバーをとりにいってパクついているだけの、ほんの少しの時間にここまで成長するとは……。
湧き上がる思春期の思い
ついさっきまで赤子だった青年、気づいたら美女の幻想を見たり、その美女を追いかけたり、川辺で休んでいる美女にジョーズのごとく水中から近づいて身体に勝手に刺青を入れたり、思春期の喜びに目覚めはじめました。
さらには意味深な仮面を拾って心奪われてみたり、武器づくりをはじめてみたり、厨二病真っ盛りで超健康な思春期を過ごします。
個人的に一番好きなのは「私にこんな刺青入れたのはだれ!ぶっころしてやる!キーキー!」とヒスった美女によるおとり作戦のシーン。おとりを用意し、そこに寄ってきた奴を打ち抜いてやる~!と木の上から弓矢をかまえる美女。
そして、そんな美女の真上から音もなく近づき反省もせずまた刺青を入れる青年。
これを観ていたわたしと友人たちの反応:「エー!!!?」「簡単に背後とられてんじゃないよ」「ホラー映画かよ」「逆にコントかよ」「志村けんかよ」「ストーカーレベル高すぎでしょ」「中二病もここまでくるとさすがに怒られるぞ」「日本の法律なら普通につかまる」「インドでよかったな」
ラブロマンス描写力
雪景色の中で、ストーカーと美女がついに顔を合わせるシーン。
ぶちぎれげきおこ丸な美女に対し、ストーカーは余裕の表情。なんならその辺に生えている木の実をちぎってコスメティックスに変え、美女の攻撃をかわしつつメイクを施していきます。
なにこれ……何このシーン……?「怒ってる君もかわいいね」じゃないんだよ、「メイクをしたらもっとかわいくなるよ」かよ、何目線だよIKKOさんかよ?
そして疲れた戦士の顔からよりきれいな乙女の顔になった美人。「これが……私……?」というシンデレラ展開からの、これをきっかけに急速に仲が深まるふたり。いいの?ストーカーだよ?
そして二人は、花咲く鮮やかな庭園で歌って踊って求愛行動に出ます。っていうかさっきまで雪国だったのに……ここはどこ……?
ひたすら歌って踊るというインド映画式求愛シーンのあと、おっいよいよセクシーな雰囲気に……!どきどき……!となっていたら、仏像がビチョビチョになるイメージカットにてこのシーンは終了。
なんという雑な暗喩。
火使うの好きかよ
そんな青年の思いも知らず、奴隷のような扱いを受けているキャラクターとして登場するデーヴァセーナ。
さっきまでの天国シーンからの触れ幅と、彼女のひどい扱われ方に心苦しくなる一方で「いつかバラーラデーヴァを生きたまま火炙りにするつもりだからね!!!」と高い意識でひたすら小枝を集めている姿に心打たれました。つええ。
このシーン以外でも、ほかの資源一切ないんかというくらい戦いにおける火の有効活用率が高い。火は強い。
お前がバーフバリかーい
らぶらぶちゅっちゅなストーカーと美人は、ふいに本来の目的を思い出し奴隷のように扱われているデーヴァセーナのもとへ。
人目を盗み変装して潜入したストーカーですが、恵まれた肉体を活かして困っている国民の手助けを行います。それに対し国民がぽそっとつぶやく「あなたは……バーフバリ……!」
そう、ここで明かされる、あのストーカーがバーフバリだったんかいという展開。誰も信じない思わぬタイトル回収。厨二病発動からの美女にストーカーしたおしていた彼こそが、バーフバリであったのです。
「いや、そもそもバーフバリってなんね??」という視聴者の気持ちを置き去りに、国民たちは「バーフバリ!」「バーフバリ様だ!」とひざまずき、怒涛のスライディング土下座で忠誠を誓います。
ほんでバーフバリってなんね
ところでバーフバリって何よ??っていうお話の詳細は『バーフバリ2王の凱旋』でようやく語られます。そう、バーフバリ1は「何それ!!?」っていうまま終わってしまいます。私はバーフバリ1+2をぶっ続けで見たからいいものの、リアルタイムで観ていた人からしたら2が出るまでの期間は悶々としたことでしょう……。
バーフバリ2は壮大な兄弟げんかの話
バーフバリ2をIQ2で解説すると「兄弟げんかをする」「母ちゃんも兄弟げんかに巻き込まれる」「カッタッパおじちゃんが決めポーズキメながらそのあいだに入る」「バーフバリ(父フバリ)が死ぬ」。
母ちゃんはフィジカルがめちゃくちゃ強い上に、実の子供とバーフバリを平等に育てようとする人格者です。もうこの母ちゃんがずっと国を治めてればよかったんじゃ……??
バーフバリ2の一番の見所は戦闘シーン
そんな感じで家族問題を延々見せられるバーフバリ2ですが、見所は戦闘シーン。
強くなったバーフバリたんが帰ってきたで!国取り戻すで!といきごんではいるものの、塀で隔てられた国の中へ大人数で侵入するのは難しいわけです。ではどうしたかというと。
盾を持った人間を6人くらい集めて、ヤシの木みたいな木に登らせる。その木をしならせて、スリングショットの要領で人間を飛ばし塀をぶち破るという荒業も荒業。
「いやそんなことしたら死ぬでしょ!」と思いますよね?大丈夫です!なぜなら盾を持っていれば人は死なないんです!
バーフバリ2はバーフバリ1に比べ、CG技術があがったせいかトンデモシーンがさらに増えていてめちゃくちゃ面白いです。基本、盾を持っている人は死なないし、あらゆる苦難も肉体という最強の武器で乗り越えられます。なんたってバーフバリ様だからね。
バーフバリ2のラストシーンの意味
そして1分に8回くらい「えええー!!?」っていうシーンがある怒涛の戦闘を終え、無事国を奪還したバーフバリ様。いやもう、そう言うしかない。ストーリーについてはド王道な内容をただただ突っ走るので、そう言うしかないんです!
そしてラストシーン。金の暴君像が川を流れ落ち、かつてバーフバリ様が厨二病を発病しつつも多感な時期を暮らした川の下の街へ流れていき、完!
ラストが冒頭へつながるという、良作の法則を見事にやってのけお話は終わりました。
観終わったあとは、なぜか何もしていない私の肉体がボロボロに疲れ果てた状態に。
しかし、身体は疲れているのに眠れないというフェス行った日の夜のような状態になり、眠れず朝を迎えることとなりました。翌日はナチュラルハイのまま出勤し、仕事をしながらも脳内には仮面……雪国……ビチャビチャの仏像……盾をかまえて飛んでいく人々……という光景が流れ続けました。
これは確かにシャブ映画と言われるわけだ……と、肉体を持って納得せざるを得ません。IQ2でも楽しめる映画だったので、またリピりたいです。
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