【前世療法体験記】前世占いを受けた結果と正直な感想

以前から気になっていた「前世療法(前世占い)」を体験してきましたよ~ということで早速レポートです。あくまで私の場合は、ということなので、ゆるっとご参考ください。

前世療法とは

前世療法(前世占い、と言われることもあるようですが、同じものです)は催眠療法のひとつ。療法士によるサポートのもと催眠状態に入り、療法士の質問に自らの口で応えながら前世、および自分の深層心理を見つめていく……という療法です。

 

私が前世療法を知ったきっかけは、ナポリの男たちのチャンネル生放送。どういうものなのか、何をするのかといった情報はここではじめて知り、のちに自身でも書籍などで調べた上で「やってみたい!」という気持ちになったために、正直よくわからんところも色々あるけどとりあえず予約とってみるか、と思ったわけです。

ちなみに、関連書籍は本当にたくさん存在するので「気になるけどなんか怖い、一歩踏み出せない」という方はまずは書籍から試してみるのもいいかもしれません。

 

いざ前世療法士とご対面&カウンセリングスタート

ということでさっそくネットで「地名+前世療法」で検索し、ヒットしたカウンセリングルームへ予約を入れました。

当日、向かってみるとカウンセリングルームは普通のアパートの一室というような雰囲気。療法士の男性に迎えられ、背中を倒すことができる椅子に腰かけて、さっそくカウンセリングスタートです。まずは30分ほどカウンセリングをして、60分実際の療法を行うというような流れでした。おそらく、この基本バランスはどこで受けても変わらないようです。

 

さて、実際のやりとりについてはナポリの放送をリスペクトして大蛇丸(※療法士の先生)とナルトくん(※私)で進行させていただきます。

 

いらっしゃいナルトくん。さっそくだけど、あなたはこれまでに前世療法を経験したことがある?

 

いえ、ありません。

 

率直な意見を聞かせてほしいんだけど、あなたは「催眠」にどんなイメージを抱いているかしら?

 

前世催眠に興味を持ったきっかけの体験談で「眠りにつく直前のとりとめのない映像が浮かぶ感じ」と表現されていたので(※きっかけとなった生放送内で蘭たんとhacchiさんがそのように表現していた)、そんなイメージです。

 

なるほどね。実際のところ「催眠」と聞くと「うさんくさい」「こわい」といったネガティブなイメージを抱く人も少なくないの。でも実際は、まさに眠りにつく直前のまどろみのような心地よさを実感できると思うわ。催眠療法は私とナルトくんの信頼関係の上に成り立つものだから疑り深い気持ちを抱いていたり、緊張感がぬぐえなかったりすると、思うように催眠状態に入れない場合もあるから注意してね。

 

わかりました。

 

前世療法ではいくつかの前世が見れるのだけど、なにも希望がなければ「現世にもっとも影響を与えている前世」を見るわ。それでいいかしら?

 

はい、よろしくお願いします。

 

 

いよいよ催眠スタート!

こんな感じで、事前カウンセリングは終了。実際の催眠がはじまると、部屋を暗くし、水音のようなリラクゼーション音楽が流れます。私は椅子を倒して仰向けになって目をつむります。先生が深呼吸をうながしながら、リラックスへ導く文言を色々と読み上げ、いよいよ前世へとアタックします。

 

以降は、すべて目を閉じた状態で「頭に浮かぶイメージを教えて」と言われ、やりとりをしていきます。

 

さてナルトくん、どこかに階段があるはずよ。ちょっと探してみて。見つけたら、一段ずつ降りていくわよ。階段はあった?

 

(ぼんやりと、階段のイメージが浮かぶ)はい、ありました。

 


じゃあ深呼吸をしながら一段ずつ降りていくわよ。一段、二段……降り立った先に、ドアがあるはずよ。見つけられる?

 

(白っぽい扉のイメージが浮かぶ)はい。見つけました。

 

その扉が、前世へつながる扉よ。私が合図したら開けてみてね。3、2、1。はい。なにが見える?

 

(薄暗い、もやのかかった映像が見える。明確な形などはよく見えないので口ごもる)なにか、暗い場所にいます。どこかわからないけど、すごくこわい。

 

建物の中にいるの?なにか見えるものはある?

 

(見上げると塔のようなものが見える)高い塔、のようなものがあります。

 

場所は日本?あなたはいくつ?性別は?

 

いえ、外国の街で、石畳が見えます。年齢はわからないですが、幼い女の子です。街はすごく暗くて、人がいません。

 

ゴーストタウンなのね。ヨーロッパのほうかしら?何年前かわかる?数字が浮かんでくるはずよ。

 

(数字のイメージが浮かばない)……いえ、わかりません。でも、西洋だと思います。とにかく暗くて、こわい。さみしいです。(なぜか自然に涙が流れている)

 

そう、こわいのね。さみしいのね。大丈夫よ。もう少し時間を進めてみましょう。穏やかな、楽しい時間へ飛んでみて。3、2、1。なにが見える?

 

野原のような、広い場所にいます。その先にある海へ向かっています。

 

誰か人はいない?

 

いません。やっぱり、一人です。

 

あなたはずっと一人なの?家族はどうしているの?

 

自分の家族とははぐれてしまいました。

 

どうやって生活しているのかしら。次は、人のいる場所へ向かいましょう。3、2、1。なにが見える?

 

薄暗い部屋の中で、40代くらいの女性と一緒にいます。女性は私を見下ろして声をかけてくれますが、彼女がなんと言っているのかわかりません。私の言葉も伝わりません。

 

その人は一緒に暮らしているの?家族ではないの?

 

一緒に暮らしているのですが、私の家族ではありません。彼女の家族もともに生活していますが、彼らともうまく意思疎通ができません。私自身、彼らと分かり合うことは不可能なのだとあきらめています。

 

そうなのね。あなたは家族を持たないのかしら。もう少し時間を進めて次のイメージを浮かべてみましょう。3、2、1。なにが見える?あなたに家族はいる?

 

数人の子どもを授かりましたが、家族ともやっぱりうまく意思疎通ができなくて、感情を飲み込むことや、相手を尊重しすぎて振り回されるきらいがあり、疲れています。

 

あなたはどんなときに幸せ、楽しいと感じるのかしら?あなたにとって楽しい時間へ飛んでみましょう。3、2、1。なにが見える?

 

(最初に見た塔からの景色と思われる光景が浮かぶ)高い場所から景色を見ています。海が見えて、穏やかな気持ちになります。あとはバラック屋根が見えます。

 

そのとき、家族はいないの?

 

はい。一人になって、ほっとしています。穏やかな気持ちです。

 

それでは、あなたの最期を見てみましょう。3、2、1。なにが見える?

 

(白いもやのかかった、ぼんやりした景色が見える)白い部屋の中で、横たわっています。自分が病気であること、死期が近いことに気がついています。でも、穏やかな気持ちです。

 

家族はいないの?

 

家族は、近くにはいません。死にいたるさまを見られたくないので、何も告げませんでした。

 

それでは、死後の世界を見てみましょう。3、2、1。なにが見える?

 

穏やかな気持ちのまま、息を引き取っています。

 

なにかやり残したことはある?

 

もっと人と分かり合いたかった、他人の顔色をうかがうのではなく、自分の思いをきちんと言葉にして伝えたかったと後悔しています。

 

そうなのね。次、生まれ変わったらどうやって生きたい?

 

人の言いなりにならず、自分で考え、自分の気持ちを正直に表現して、思うように行動してみたいです。

 

 

催眠のあとは振り返りの時間

あっというまに一時間が経過し、先生の声で療法を終えました。

 

お疲れ様ナルトくん。どうだったかしら?

 

すごく不思議な感覚です。泣きたい気持ちでもないのに涙がとまらなくて、自分でわけがわかりませんでした……。

 

実際、催眠中に泣いてしまう人は少なくないの。でもそれはあくまで前世の記憶であって、あなたの悲しみではないのだから、気にとめる必要はないのよ。

 

正直な感想

私の見た景色が本当に「前世」なのかは正直なところわからないのですが、うながされるままにとりとめのないイメージが浮かび消えていくさまはなんとも不思議なものでした。

 

私が見た中で強く感じたのはこんな感じ。

 

□はじめはとにかくこわい、さみしいという強い感情

□自分の気持ちを人に伝えられないことに対する悲しさ、それが次第に「言っても伝わらない」という諦めになっていく

□わかりあえないのであれば、一人になりたい。一人でいると比較的穏やかな気持ちでいられる

□自分の死期を悟ったとき、なぜか穏やかになる。自分がこれからどうなるかわからない環境にいたときのこわさやかなしさは消え、行く先の道筋が見えたことに安心している

□もっと早くから「人にわかってもらいたい」という気持ちを捨てて自分の好きなように生きればよかった

 

前世療法で得られるこうした「よくわからんけど浮かんできた気持ち」というのは、たとえばっちり覚醒している自分からしたら「全然ピンとこないわ~」ということであっても、深層心理になにかしら影響を与えている考えであるということ。前世療法で見えるものを「個人がかかえているカルマ」というように考える方もいるそうです。

それでいくと、私のカルマは圧倒的な相互不理解と、それによるさみしさ、かなしさ。でもそれをただ悲しむのではなく、伝わらないこと、受け取りきれないことも当然あるよね、という前提のもとあきらめずにコミュニケーションをとる、もしくは他者軸で考えすぎずに自分で判断して好きなように生きなさいよ、ということなのかなとぼんやり思いました。

 

前世療法で得られるもっとも大きなものは「あなたの前世はこんな感じです!わーい!」という楽しさでなく、前世というクッションを挟んだ上で自分の最大の課題はなにか気づける、ということだと思います。催眠状態で見たこと、感じた気持ちの情報をよく覚えておいて、家に持ち帰ってあれこれ組み立てなおしてみると色々気づけることがあるかもしれません。私のこの感想も「療法直後の感想」なので、数ヶ月、数年経ったら「あのとき前世として見たものって実は……!?」となるかもしれません。

 

 

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