どんなことでも、4年続けらればプロになれるという言葉を聞いたことがありませんか。どんなことでも続けてさえいれば極めることができる、というとても前向きな言葉ではあるのですが「続ける」ということが一番難しい。なにかをはじめようと思っても、つい三日坊主になってしまう人の陥りやすいポイントを考えてみました。
真面目な人ほど続けられない
「一つのことを続けるのが苦手」という人や「どんなこともなかなか続かない」という人を見ていて、思ったことがあります。それは、続けられないと語る人ほど、とても真面目であるということ。
真面目だったり、自分に誠実だったりするからこそ「どうせやるならしっかりやりたい」という思いがあり、それがときに足枷になっているように感じるのです。
「○○でなければいけない」が首をしめる
例えばブログの場合には「このことについて書かなければいけない」「1記事あたりの文字数は○○文字以上でなければならない」というようなルールを決める人も多いと思います。
もちろん、そうすることによってサイトのクオリティが向上するなどのメリットがありますが、毎日高いクオリティを打ち出し続けるのは決して簡単なことではありません。真面目さゆえの「こうでなければ」が、「せっかくやるのに、こんなんじゃダメ」になって「続けられない」、「できない」、ひいては「自分はダメな人間」になってしまうのは、あまりにももったいないものです。
まずは「続けること」を第一目標に
もちろん「こうしなければいけない」というルールや目標を決めることも大切です。だからと言って、いくつも「~いけない」が積み重ねれば身動きが取りづらくなります。
まずは細かいルールを一旦無視して「続けなければいけない」というルールを遵守するところからはじめましょう。「~いけない」という言葉にプレッシャーを感じる人なら、「とりあえず続けよう!」という目標を心に誓うだけでもOK。
「続ける」=「休まない」ではない
「自分は続けることができない!」という人に共通しがちなのは「続けるということの認識が間違っている」ということ。
そもそも続けるとはどういうことなのか、考えてみましょう。なにも続けられないと自分で思っているあなたも、例えば中学校、卒業してませんか?それは、あなたが「中学校に通い続ける」ということができたからではないでしょうか。
学校って毎日休まずに学校に通えば「皆勤賞」がもらえますよね。しかし、1日や2日、さらにもっと休んだって「小学校卒業」や「中学校卒業」に値しますよね。皆勤賞はあくまで、プラスアルファのボーナスです。
「毎日」じゃなくても「続ける」ことはできます。
むしろ、3年も5年も続けていたら、1年目にちょっとサボってしまったことなんてなんにも関係なくなるはず。「一日でも休むと三日分遅れる」みたいな話もありますが、数年Jリーガーとして活躍しているサッカー選手がたった一日筋トレを休んでしまったら、それだけで選手生命が絶たれてしまうのでしょうか。そんなことはないはずです。もちろん練習は大切ですが、同じくらい休憩をとることも大切なはずで、続けていればいるほど「必ず毎日やらなければならない」という重要性は緩和していくのではないでしょうか。
続ける=1日も休んではいけない、とは思わずに、まずはゆる~くはじめて、ゆる~く続けることを目標にしましょう。
続けるためにルーティーンにうまく組み込む
続けるために、こんな要素を意識するのもおすすめです。
- どうしたいかという目標をきちんと決める
- 具体的な数値でタスク化する
- まずは一週間単位で「何曜日にはこうする」と道筋を立てる
これらのポイントを意識することで「楽しく続ける」「モチベーション高く続ける」ことができます。
一方で、「続ける」ために必ずしも高いモチベーションを保っていなければいけないわけではありません。例えば歯磨きとか皿洗いのような、毎日やっていることを思い出してください。
「歯をきれいに保つぞォ~!」という熱い気持ちで歯を磨いていたり、「皿に汚れを少しも残さず磨き上げるぞォ~!今日は○枚も洗っちゃうぞォ~!」と前向きに臨んだりしているわけではないはず。それでもなぜ毎日「続ける」ことができるのかと言えば、うまくルーティーン化されているからです。
朝起きてすぐ歯を磨く、食事終わりにコーヒーを飲み終わったら皿を洗う、というように「この行動をしたらこれの時間」というルールができれば、毎日続けるということも途端に楽になります。
特に「歯を磨かないと口の中が気持ち悪くなる」「皿を洗っておかないと料理をしたときに足りなくなってしまう」というように「困ること」が明確な場合は、モチベーションにかかわらずやるしかねぇな、という気持ちになりやすいものです。
「続けたい」と思っていることが、自分にとってどんな魅力があることなのか、またやらないでいるとどのような困りごとが起きるのか考えてみると、続ける方法が見えてくるかもしれません。
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